日本時間2月28日（月）1:30AM に開催されるカラバオカップ・ファイナル。決勝まで上り詰めたのは、リバプールとチェルシー。今シーズンはマンチェスター・シティを含めて、プレミアリーグでも優勝を争うチーム同士の戦いとなる。
負傷で離脱しているディオゴ・ジョッタやロベルト・フィルミーノが間に合うかが注目され、日本からは今季カップ戦で得点を量産している日本代表FW南野拓実の出場も気になるところ。そして、最大の注目ポイントは、守護神が誰になるか。
ここまでカップ戦の90%近くの試合でゴールマウスを守ってきたのは、アイルランド代表GKクィービーン・ケレハー。FAカップ・4次ラウンドでは、カーディフ・シティ相手に危ない場面もあったが、カラバオカップでは決勝、FAカップでは5次ラウンドに進んだチームを支えている。
プレミアリーグでも2試合出場した同GKだが、今季はまだ一度も負けていない。アウェイでのチェルシー戦にも先発した同選手だが、至近距離からのシュートをストップするなど引き分けに貢献。アリソン・ベッカーがチームNo.1に据えられているリバプールにおいて、クロップ監督の判断は関心を集める。
カラバオカップ準決勝。アーセナルとのファーストレグでは、コンディションを取り戻させるためにアリソン・ベッカーを起用したが、ロンドンでのセカンドレグはふたたびケレハーにゴールマウスを任した。この時に起用した理由を問われた際のクロップ監督の答えが、ここに来て、考察の対象となっている。
「（クィービーン・）ケレハーは並外れたGKであり、彼をここに留めておきたい。そのためには、彼は試合に出る必要がある。」
「この試合は彼の大会であり、彼がプレーしない可能性はない。」
「（クィービーン・）ケレハーのクオリティからすれば、当たり前の判断だ。世界最高のGK（アリソン・ベッカー）がナンバーワンであることは前提で、どうにかして長きに渡り、彼をキープしておきたい。」
「いつものように、もしうまくいけば、それは（クィービーン・）ケレハーのお手柄。もしうまくいかなかったら、それはすべて私の責任だ。それくらい簡単なことで、私はそれを受け入れる準備ができている。」
リーズ・ユナイテッド戦では6ゴールを奪い快勝したリバプールだが、クロップ監督は無失点で試合を終えた守備陣を称えており、リバプールにおけるディフェンスラインの重要性を口にしていた。
「（リーズ・ユナイテッド戦で）6ゴールも嬉しいが、クリーンシート達成も嬉しいよ。僕らのやることはすべて、トップレベルの組織的なディフェンスを軸に成り立っているからね。」
「それがなければただの良いサッカーチームだが、それがあれば成功するサッカーチームになることができる。」
「ディフェンスに対する強い意志と、選手たちの献身的な姿勢は大好きだよ。」
ロメウ・ルカクやカイ・ハフェルツ、メイソン・マウントら強力な攻撃陣を持つチェルシーだけに、ファイナルでも守備力の高さは継続しなければいけない。スピードのある選手も多く、ハイラインを保つディフェンスラインの裏をカバーするゴールキーパーもまた重要な役割を任される。
総合的な能力で言えば、ブラジル代表GKが順当にゴールマウスを守るだろう。しかし、ここまでの貢献、そして未来の正ゴールキーパーをチームに留めるためにも、若きアイルランド代表GKに期待をかけるのか。
今週末のスタメン発表には、絶大なる注目を向けたいところだ…