プレミアリーグでも屈指の強豪クラブであるチェルシーとのカラバオカップ決勝戦に挑むリバプール。今週末に開催される大一番は、まだ4冠の可能性を残すリバプールにとって、一番最初にチャレンジする大会になる。
まずは1冠を達成するためにも、負けられない一戦だが、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノとポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタは負傷により、直近の試合ではベンチ入りすらも回避していた。
モハメド・サラーやサディオ・マネ、ルイス・ディアスらが2戦連続でスタメン出場しており、疲れがない訳ではない。若手選手にチャンスを与える可能性も示唆しているアシスタントコーチを務めるペップ・リンダースだが、プレスカンファレンスで両選手の負傷具合について、記者団に対して明かしている。
「(ロベルト・)フィルミーノは、あと2日でわかることになる。彼は一生懸命に自分を追い込んでいるが、決勝戦には間に合わず、メンバーに入ることもできないだろう。」
「私たちは彼がすぐに戻ってくることを望んでいる。彼が私たちのプレースタイルにとって、いかに重要であるか知っているはずだ。すぐにでも戻ってきてくれるといいね。」
「(ディオゴ・)ジョッタに関しては、直線的なランニングや方向転換、ボールワークなど行ったが、今のところ負傷箇所の痛みはない。欠場する可能性は低いが、それでもチャレンジにはなり得る。」
フィルミーノは間に合わないことがほぼ確定。リバプールが選手に対して無理をさせることはなく、ベンチ入りせずにチームメイトの活躍を祈ることに。一方で、ジョッタの回復に関しては含みを持たせた格好だ。
必ず間に合うとは明言せず、ベンチ入りはできそうな雰囲気を醸し出した。今シーズンもゴールを量産している元ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFWにとっては、リバプールで初めてのタイトル挑戦となり、選手は出場したい気持ちを止められない。
コンディションが戻らない限りは起用しないリバプールであり、ましてやサラーやマネ、ディアスが好調を維持している現状からも負傷をおしてまで出場することはない。ただし、最低でもベンチ入りできれば、大きなブーストになりつつも、相手にとって脅威を与えることができる。
カップ戦に限って言えば、日本代表FW南野拓実も多くのゴールを奪っている。ディボク・オリギも直近2試合連続で途中出場を果たしており、徐々に本来のプレーを取り戻している。
枚数やクオリティ共にイングランドで屈指のフォワード陣を有するリバプールだけに、普段プレー時間が少ない控え組が奮闘し、チェルシーを打ち破る展開を期待してしまう。そして、今シーズンにおいて、初めての優勝トロフィーを掲げるジョーダン・ヘンダーソンが見られる…はずだ…