フロントスリーの世代交代が至上命題となっていたリバプール。2年前にポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタを獲得して以来、数々のフォワードへの関心が噂された同クラブだが、結局は昨夏の移籍市場で動くことはなかった。
この冬でも静観の構えで、誰も獲得しない方針に思われたリバプールだが、市場期限が締め切られるギリギリのタイミングで急展開を迎えた。トッテナム・ホットスパーがオファーを提示していたコロンビア代表FWルイス・ディアスを強奪し、代表に帯同している間にすべての契約をまとめ上げた。
ルイス・ディアスはすぐさまチームにフィットし、加入直後の試合では初アシストをマークすると、先日のノリッジ・シティ戦ではクラブでの初得点を記録。プレミアリーグにもすでに馴染んでおり、ユルゲン・クロップ監督含めコーチ陣を驚かせている。
かつてリーズ・ユナイテッドで台頭し、リバプールでは負傷に悩まされたものの、数々のゴールを決めた元オーストラリア代表FWハリー・キューウェルはリバプールの現有戦力に言及しつつも、ルイス・ディアスがゴールを量産する日も近いと予想している。
「現在のリバプールでプレーしていれば、前線に目が行き、常にゴールが欲しくなる。」
「10ゴール以上を決めれる選手が3、4人いて、選り好みできるね。」
「ルイス・ディアスが2ケタ得点するのもそう遠くないだろうし、もしかすると今シーズン中にでも達成するだろう。彼らは好調のようだし、いますぐにはリバプールと対戦したいとは思わないよ。」
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現役を退いたあとは、ワトフォードU-23やクローリー・タウン、ノッツ・カウンティ、オールダム・アスレティックを歴任し、直近ではバーネットで指揮官を務めたキューエルだが、自身の監督キャリアは順風満帆ではない。
数ヶ月で解任されることも多く、その手腕が評価されているとは言い難く、現時点ではどのクラブにも属しておらずに、フリーで解説者などを務めている。それでも、現役時代には “オズの魔法使い” との愛称で長く活躍しただけに、選手の能力を見る目はしっかりしていると信じたい。
リバプールの攻撃陣やルイス・ディアスについて語った通り、今シーズン中にコロンビア代表フォワードが10ゴール以上を奪ってくれるはずだ…