昨シーズンまでリバプールに在籍し、3シーズンにわたり活躍したスイス代表MFシェルダン・シャキリ。度重なる怪我により出場回数こそ限定的だったが、出場した試合では自慢の左足から繰り出す精度の高いパスでチャンスを作り出す。
モハメド・サラーやサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、ディオゴ・ジョッタら強力フォワード陣の壁は厚く、結局はレギュラーを確保できず。昨年の夏にリバプールを退団し、オリンピック・リヨンに移籍していた。
ただし、序盤こそプレー時間を得た同選手だが、徐々に出番を失っていく。リヨンにおいて絶対的な存在になりきれず、この冬の移籍市場でアメリカでの挑戦を決意。シカゴ・ファイアーFCへと移籍を果たしてる。
メジャーリーグサッカーでは、インテル・マイアミCF相手にデビューを飾ったスイス代表ミッドフィルダーは、同国代表では攻撃の中心を担っており、イタリア代表を破り、今年末に開催されるカタールW杯出場権獲得に大きく貢献した。
新たな大陸で、新たなキャリアを歩み始めたシェルダン・シャキリは、プレス・カンファレンスにおいて、ユルゲン・クロップ監督との良好な関係性を語っており、シカゴ・ファイアーFCへの移籍に際してもメッセージを受け取っていた事実を明かしている。
「(ユルゲン・)クロップとは、長い付き合いだ。バイエルン・ミュンヘンでプレーしていたときから対戦していたし、彼はボルシア・ドルトムントの監督だった。強烈なライバル心があったね。」
「リバプールでは素晴らしい3年間を過ごし、多くのタイトルを獲得した。美しい時間を過ごすことができたし、こうした偉大な監督からは常に学ぶことができる。」
「ユルゲン・クロップ監督と一緒に仕事ができたことは誇りだ。彼とは本当に良い関係だった。メッセージも送ってくれて、今回の(シカゴ・ファイアーFCへの)移籍を祝福してくれたんだ。今でも連絡を取り合っているよ。」
Say hello to your new #️⃣10, Chicago. pic.twitter.com/u0gQZNaZHr
— Chicago Fire FC (@ChicagoFire) February 21, 2022
筋骨隆々な体躯が特徴的な元バイエルン・ミュンヘンMFは、アメリカで再出発を図る。リーグ全体のレベルこそ下がるものの、周りからのプレッシャーは減り、ワールドカップに向けて最高の環境を手に入れたようにも思える。
シカゴ・ファイアーFCで再起を果たし、年末のサッカー最高峰の大会で躍動する姿を見たいところだ…