チャンピオンズリーグで印象的な活躍を見せ、一時的に強力フロントスリーのバックアップを務めたリバプールFWディボク・オリギ。しかし、南野拓実やディオゴ・ジョッタ、さらには今冬加入のルイス・ディアスとのポジション争いに敗れ、現在ではベンチ入りすら難しい状況が続く。
今シーズンはウルヴァーハンプトン・ワンダラーズとの対戦で、劇的ゴールを叩き込むなど貴重な得点を挙げたものの、すべての大会含めても14試合のみの出場に留まっており、プレー時間は533分間と決して満足できるものではない。
現行契約には延長のオプションが付随しているが、リバプール側に延長の意思はなく、ベルギー代表は今年の夏に契約満了をもって退団が見込まれている。過去数シーズンにわたり、移籍市場が開くたびに放出の噂が飛び交った同選手だけに、遂に試合時間を確保できるクラブに移籍するチャンスを手にした。
ファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)によれば、ACミランがベルギー代表フォワード獲得に対して熱心に動いており、すでに選手側に提案を行っているようだ。また、同クラブは契約締結に自信を見せており、正式発表も時間の問題かもしれない。
AC Milan have already made a proposal to sign Divock Origi on a free transfer. He's not extending the contract with Liverpool, current deal expires in June and AC Milan are pushing to complete the agreement 🔴 #ACMilan
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) March 17, 2022
Club confident – working on the deal as reported yesterday. pic.twitter.com/j7kTH5k9rx
ディボク・オリギと言えば、2018/19シーズンのチャンピオンズリーグでの活躍が有名だ。中でも、準決勝でバルセロナ相手に挙げた決勝点は今でも語り草になっており、続くトッテナム・ホットスパーとの決勝でも追加点を決めた。
LOSCリールからリバプールに加わった同ストライカーだが、鳴かず飛ばずで2017/18シーズンにはVfLヴォルフスブルクにレンタル。ブンデスリーガでも目立った結果を残せていなかっただけに、伏兵の活躍ぶりは驚きをもって受け入れられた。
その後も印象に残るゴールを挙げたものの、継続性に乏しく、期待されていたモハメド・サラーやサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノらのバックアップとしての評価は次第に下がっていく。鋭いドリブル突破に加えて、高い身長は大きな武器だが、レギュラー陣との実力差は明らか。
今年の夏に新たなキャリアをスタートする予定のベルギー代表フォワードは、イタリアへと移籍を果たすのか?それとも、別のクラブが契約を取り付けるのだろうか?ディボク・オリギからは目が離せない展開が続きそうだ。