リバプールDFアンディ・ロバートソンは、クラブ加入以来ずっとフル稼働を強いられてきた。しかし、ギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスの加入によって問題が解決。昨季こそ怪我やコロナ感染で本領発揮できなかったが、今シーズンは見事なパフォーマンスを披露し、バックアップの役割を十分に果たしてる。
左サイドバックの人材難が解決したかと思えば、右サイドバックが人材難に陥りそうだ。レギュラーであるトレント・アレクサンダー=アーノルドが圧倒的すぎるため、バックアップ候補らと差は開くばかり。ジョー・ゴメスやジェームズ・ミルナーもプレー可能だが、右サイドが活性化しているとは言い難い。
成長が期待され続けたウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズにはまだまだ課題が山積みで、現時点ではフラムにレンタル中。かねてから退団の噂が挙がっており、今夏の移籍市場での退団も現実味を帯びてきている。
もうひとりの若きサイドバック、北アイルランド代表DFコナー・ブラッドリーは高いポテンシャルを有しているものの、経験値不足やフィジカル的な弱さは否めない。まだまだバックアップとしては実力が伴っていないと言わざるを得ないだろう。
そんな状況において、リバプールが新たな右サイドバック獲得に乗り出す可能性が報じられた。『Fichajes』によれば、ノッティンガム・フォレストに所属する大型DFジェド・スペンスを巡る獲得レースに参戦したようだ。
21歳DFジェド・スペンスは、チャンピオンシップで現在9位に付けるクラブにミドルズブラからのレンタル移籍で在籍し、今シーズンは34試合に出場。レギュラーとして活躍しており、FAカップではアーセナルやレスター・シティを破り、躍進を続けるノッティンガム・フォレストとともに評価を高めている。
強いフィジカルと脅威の運動能力で、右サイドを簡単には破らせない。スプリント力にも長けており、ボール奪ってからの攻め上がりやドリブル突破も魅力的。トレント・アレクサンダー=アーノルドとはまた違ったプレースタイルで、貴重なバックアップになり得る可能性はある。
ただし、争奪戦は熾烈を極める。『Goal』によれば、トッテナム・ホットスパーが争奪戦をリードしており、マット・ドハーティやエメルソン・ロイヤルがいまだ確固たる地位を築けていない右サイドバックの新たなスタメン候補として獲得を目指している。
ミドルズブラは同選手の売却を見据えており、1500万ポンド(約21億円)の移籍金を設定しており、トッテナム以外にもアーセナルやバイエルン・ミュンヘンも関心を示しているようだ。ただし、選手側はレギュラーになれるクラブを念頭に置いており、現時点でリバプールは除外されている確率は高い。
2024年まで契約を残し、ジャマイカにもルーツを持つイングランド人ディフェンダーは、来シーズンにはプレミアリーグを舞台に躍動するのだろうか…?