かねてよりリバプールを含めて、数多くの強豪クラブが関心を示しているのが、バイエル・レバークーゼンに所属するドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツだ。弱冠18歳ながらも、すでにドイツ代表で4試合に出場。ジャマル・ムシアラらとともにドイツ代表の未来を担うであろう逸材である。
シーズンを通して、数々のクラブへの移籍がメディアを賑わせる有望株。今シーズンは好調を維持するクラブにおいて、31試合10ゴール14アシストを記録。RBライプツィヒやフライブルク、ホッフェンハイムらと3位争いを繰り広げる。
今季はヨーロッパリーグでも6試合に出場した若き逸材を残留させたいバイエル・レバークーゼン。同クラブで最高経営責任者を務めるフェルナンド・キャロ氏は今夏の移籍市場での退団を否定。そして、高いレベルの大会に参加し続けることが、同選手の残留に繋がると強調している。
「出来るだけ長く引き留めようと思っている。」
「2023年までと言わず、最低でも2024年まで。彼が2024年より前に去ることはないと予測している。」
「我々は最高の若手選手を維持するためにあらゆることを試している。チャンピオンズリーグでサッカーをし、トロフィーを獲得するために戦わなければならない。」
「そうすれば、選手たちはこのクラブに残ってくれる可能性が高くなる。選手たちを引き留めるためには、スポーツでの成功が必要なんだ。」
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高い得点力と創造性を有する攻撃的ミッドフィルダーは、卓越したボールコントロールに加えて、巧みなドリブル突破も兼ね備える。まさに攻撃を司るプレーヤーとして必要なスキルをすべて持ち合わせる同選手には、ドイツ国内での期待が高まる一方だ。
リバプールに目を向けると、この冬に同じく攻撃的ミッドフィルダーを主戦場とするフラムMFファビオ・カルヴァーリョ獲得直前まで迫っていた。個人契約にも合意し、メディカルチェックも終えていたものの、レンタルバックの書類が間に合わずに移籍は成立しなかった。
その後も継続的に交渉が行われており、リバプールが依然としてポールポジションにいる。それでも、プレミアリーグの上位クラブもこぞって関心を伺わせており、今夏で契約満了となるイングランドU-18代表ミッドフィルダーに触手を伸ばす可能性もある。
よって、クラブの補強における最優先ターゲットは、あくまでファビオ・カルヴァーリョ。ドイツ代表MFについては、具体的な話は一切出ておらず、リバプールが獲得に動く確率は限りなく低いだろう。
ただし、ヨーロッパの強豪クラブが獲得を狙っているのは事実。はたして、バイエル・レバークーゼンは若き才能を説得し、今夏を超えても同クラブで活躍する姿が見られるのか…もしくは、別のクラブでより高いレベルでの戦いを望むのだろうか…?