モハメド・サラーとの契約問題に揺れるリバプールだが、それとは別に長らく攻撃を引っ張ってきたフロントスリーの世代交代を企んでいる。ディオゴ・ジョッタやルイス・ディアスと2つのポジションで後任を確保し、残るは右ウイングから左足でカットインできるフォワードだ。
ウェストハムFWジャロッド・ボーウェンが筆頭と言われ続けている中、リーズ・ユナイテッドFWハフィーニャも同じく最優先獲得候補として報じられている。そして、そんなブラジル代表フォワードの去就がにわかに動き始めた。
ブルーノ・アンドラーデ氏(ポルトガル人ジャーナリスト)によれば、2024年まで契約を結ぶハフィーニャは所属クラブから提示された最初の延長オファーを拒否したようで、さらには契約解除条項の値下げを交渉している。
加えて、リバプールが過去数週間のうちに、リーズ・ユナイテッドに同選手の移籍可能性について問い合わせを行ったと伝えている。なお、現時点での移籍金は7000万ポンド(約98億円)とも言われ、もしもリーズが降格した場合には3分の1程度の金額で移籍が可能になる見込み。
ただし、ジェシー・マーシュ監督のもとで生まれ変わったクラブは勢いを取り戻しており、降格争いを繰り広げる他クラブとの勝ち点差から考えても、降格の可能性は限りなく低くなっている。つまりは、リバプールが獲得に動く場合には、7000万ポンド(約98億円)もの大金が必要になる算段だ。
リバプールがこれほどの高額な移籍金を支払えるとは思えず、実現する方法はモハメド・サラーの売却で得られるであろう収入を充てがうこと。それでも、今季も得点を量産するエジプト代表フォワードをみすみす手放すとは考えにくく、なんとか契約延長交渉に決着を付ける道を選ぶだろう。
ハフィーニャ本人の要求で移籍金が下がれば別問題だが、パトリック・バンフォードがいない中で、チーム得点王の活躍ぶりを見せているブラジル代表フォワードを安価で手放す確率もまた低く、激しい交渉が展開が予想される。
そんなブラジル代表フォワードに対しては、リバプール以外にも、バルセロナやチェルシーが関心を示している。バイエルン・ミュンヘンも同じく興味を持っていると言われていたものの、『Sky Sport』でリポーターのフロリアン・プレッテンベルク氏によると、バイエルン移籍はあり得ないと完全否定している。
Update #Raphinha: Been told again that he definitely won’t move to #FCBayern! No topic but great player. @SkySportDE https://t.co/T4E1DcBeLR
— Florian Plettenberg (@Plettigoal) March 21, 2022
ブラジル代表でも存在感を発揮し始めているハフィーニャ。強豪クラブがこぞって獲得を狙う人気銘柄だけに、来シーズンにはどこでプレーしているかが気になる。そして、移籍先がリバプールであることを心の底から願っている…