2023年までリバプールと契約を結ぶエジプト代表FWモハメド・サラーは、契約延長交渉の場において、給与倍増を要求。ASローマから加入して以来、爆発的なペースで得点を積み重ねる同ストライカーだが、クラブのアイコンとしての価値もあり、法外とは言い切れない要求だろう。
ただし、クラブ運営において特別扱いは禁物だ。ゴールやアシストと脅威的な数字を残していることは誰しもが評価しており、ユルゲン・クロップ監督含めてクラブの全員が同選手の残留を望んでいるとはいえ、給与体系において、ひとりだけ飛び抜ける給与額は周りの選手に影響を与えかねない。
モハメド・サラーはアンフィールド残留を望んでいる発言をしているものの、条件面で譲歩するつもりはない。リバプールから提示された最新のオファーにも首を縦に振らず、拒否の姿勢を崩していない。
クラブOBやサッカー関係者からは選手側が希望する金額を提示すべきという論調が優勢だ。バイエルン・ミュンヘンに所属するカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスもそのひとりで、クラブ側に要求額を支払うべきとコメントを残している。
「モハメド・サラーがリバプールから提示された最新のオファーを拒否しただって?」
「しかし、彼にはクラブを去る意志はない。つまりは、モハメド・サラーは残留を希望しているが、新たなオファーを拒否している。要求する金額を提示してあげなよ!」
時間は迫ってきているが、まだ数ヶ月残っている。引き続き話し合いは継続され、相思相愛の間柄が唯一の突破口。それでも、これまでの行動からも選手側には要求額を引き下げるつもりがないことは確か。
すべてはリバプールが給与体系を崩してまでも、高額な給与をオファーできるかどうか。交渉が難航している中でも、プロフェッショナルとしてピッチ上で躍動し続けるモハメド・サラーには、頭が上がらない。
サポーターとしては、両者が少しでも歩み寄って、契約延長という朗報を待ち望んでいる。それでも、トップレベルで活躍できる期間が短いスポーツ選手だけに、さらなる高給を望むことを否定もできない。
双方にとって気持ちの良い取引ができれば良いが、昨シーズンを通して交渉していたものの、シーズン終了後に契約満了に伴い退団したオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの姿がかすかに浮かんでくる。
リバプールの関係者にとって、歓喜の瞬間は近く訪れるのだろか…?モハメド・サラーとの契約延長交渉からは目が離せない…