かねてからリバプール移籍が取り沙汰されるリーズ・ユナイテッドMFカルヴィン・フィリップス。あくまでメディアが賑わっているだけの話だが、そのプレースタイルからリバプールに適正があるのは一目瞭然で、ジョルジニオ・ワイナルドゥムに代わる中盤のエンジンとして期待は大きい。
リーズ出身で、子供の頃から同クラブの大ファンな同選手にとっては、移籍へのハードルは高い。ただし、クラブの調子がいまいちなことは選手の心変わりを助長する可能性がある。自身はハムストリングを痛め、昨年末から試合に出場できておらず、チームは苦境に立たされている。
同クラブをプレミアリーグに引き上げたマルセロ・ビエルサ監督が解任の憂き目にあい、後任としてジェシー・マーシュ監督が就任。初戦となったレスター・シティ戦では、それまで数多くの失点を喫していたディフェンスを立て直し、惜しくも試合には敗れたものの、強豪相手に善戦した。
フィリップス以外にも、パトリック・バンフォードと中心選手に怪我が重なり、不運な部分もあったことは確かだが、現時点で残留圏から勝ち点差わずか “2”。2シーズン目でのチャンピオンシップ降格も迫る中、マーシュ監督の手腕には注目が集まる。
そんなピンチにおいて、生え抜きのスター選手であるイングランド代表MFカルヴィン・フィリップスは代理人を変更するために動いているようだ。元リーズ・ユナイテッドDFダニー・ミルズは、その事実を明かしつつ、同選手のさらなる野望を仄めかしている。
「聞いたところによれば、カルヴィン・フィリップスもちょうど代理人を変えるところか、変えたようだ。だからといって、残留して新契約を結ぶとは思えない。」
「 “なぜ同じものに固執しないのだろうか?” 彼が何をしたいのか、彼の野心についてのアイデアを持っていることだろう。」
「(カルヴィン・)フィリップスはリーズにとって素晴らしい選手だ。しかし、イングランド代表でプレーしており、周りの選手たちがチャンピオンズリーグでプレーするのを見ていれば… “リーズがそこに届くのはいつになるのだろうか?” と思うはずさ。」
Football Insider
さらには、『Football Insider』が報じたところによれば、イングランド代表ミッドフィルダーに売り込みをかける代理人候補のひとつは、 ”リバプールでも、好きなクラブでプレーできるようにする!” という謳い文句を掲げながら、同選手との契約を狙っている。
あくまで噂話レベルであり、全く具体性のないストーリー。それでも、ファビーニョしかアンカー・マンを本職としておらず、選手層が薄いポジションの戦力アップに効果的。元々ボックス・トゥ・ボックス型ミッドフィルダーであり、インサイドハーフでもプレーできるだろう。
中盤での激しいプレッシングを取り戻し、後方からの攻撃に厚みをもたせるためにも、リバプールには打ってつけの選手であることは間違いない。
リーズ・ユナイテッドがプレミアリーグ残留争いを勝ち切れるか注目しつつ、イングランド代表MFの去就にも引き続き注目していきたい…