1999年にヴィレムII(オランダ)から移籍金390万ユーロ(約5億円)でリバプールに加入した元フィンランド代表DFサミ・ヒーピア。1年目からスタメンに定着すると、ディフェンスリーダーとして守備陣をまとめ上げ、ステファヌ・アンショズやジェイミー・キャラガーらと抜群のセンターバック・コンビを形成。
2004/05シーズンには、『イスタンブールの奇跡』と評されるACミランとのチャンピオンズリーグ決勝で先発出場を果たし、激闘を制したリバプールはクラブ史上5度目となる栄冠を手に入れた。元フィンランド代表DFはリバプールで通算464試合35ゴール12アシストを記録し、長きに渡りクラブを最後尾から支え続けた。
2009年にアンフィールドを離れたサミ・ヒーピアは、バイエル・レバークーゼン(ドイツ)に移籍。同クラブで引退した同ディフェンダーは、そのまま指揮官に昇格するも、成績不振で解任。ブライトンやチューリッヒでも指揮を執ったものの、結果を出せずに、それ以来現場から離れている。
リバプールではキャリア絶頂とも言える時期を過ごした元フィンランド代表DFは、幼少期からリバプールのファンであったことを明かしつつ、アンフィールドでのプレーが最高に素晴らしかったと過去を振り返っている。
「リバプールは幼い頃から好きなチームだったため、(リバプール加入で)夢が叶った。契約したときは、まだ始まったばかりで、自分がサッカーができることを見せ付けなければならないと思った。」
「もし契約を締結した日に、この素晴らしいクラブで10年間プレーすると言われたら、頭がおかしいと言っただろうね。ここで素晴らしい年月を過ごせたので、幸せな気持ちで過去の記憶を思い返せるよ。」
Liverpool Echo
強いリーダーシップに加えて、インテリジェンスなディフェンスが売りの元フィンランド代表センターバック。だいぶサッカーの現場から遠ざかってしまっているが、いつの日か現場に復帰する日はやって来るのだろうか…?