ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーら中盤の功労者が30代を超え、チアゴ・アルカンタラもベテランの域にいる。後継者として期待されたナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらは度重なる負傷の影響もあり、絶対的なスタメンになり切れていない。
プレー時間の少なさから退団の噂が飛び交うギニア代表MFと元イングランド代表MFに対して、イングランドU-21代表のミッドフィルダー陣に注目が集まる。ひとりは、リバプール出身のカーティス・ジョーンズ。もうひとりは、ロンドン出身だが幼少期からリバプールを愛するハーヴェイ・エリオットだ。
他にも、今季トップチームデビューを飾ったタイラー・モートンらの成長には期待を抱かざるを得ない。この冬に完全移籍直前まで迫ったフラムMFファビオ・カルヴァーリョも今夏での加入が迫っている中、さらに中盤の若返りが加速されるかもしれない。
そのターゲットとなっている選手の名前は、バルセロナに所属する若きMFガビ。『Marca』によると、弱冠17歳ミッドフィルダーは所属クラブからの3度目の契約延長オファーを断っており、これによりリバプールにもふたたびチャンスが巡ってきそうだと報じている。
たびたびリバプール移籍の可能性がメディアを賑わせてきた次世代を担うスペイン代表ミッドフィルダーだが、現行契約には5000万ユーロ(約65億円)の契約解除条項が含まれており、その移籍金を支払うクラブが現れれば、原則選手側との交渉に進むことが出来てしまう。
加えて、2023年まで結ぶ契約は今夏になれば1年を切ってしまい、来年の夏にはポテンシャル豊かな同選手をフリーで手放す可能性が高まってしまう。バルセロナが契約延長に躍起になるのは理解できるが、現状では契約提携に至れていないのが事実だ。
報道によれば、リバプールは難航する契約を逆手にとって、600万ユーロ(約7.8億円)もの年俸を用意し、アンフィールドにプレーする場所を移すように説得を試みているようだ。
まだ17歳ながら、今シーズンはここまで35試合2ゴール5アシストを記録しており、さらにはスペイン代表でも2021年10月にフル代表デビューを飾っている。同じくバルセロナに所属するスペイン代表MFペドリとともに、未来のスペイン代表の中心を担う役割を期待されている。
今夏にはおそらくファビオ・カルヴァーリョを迎えるリバプールだけに、同じミッドフィルダーに対して契約解除金を支払う可能性は低い。もしも契約延長交渉がこのまま決着が付かず、この夏を迎えた場合、現金化を目論むバルセロナが移籍金を引き下げることがあれば、可能性がふたたび浮上してくる。
それでも、本命はフリーでの獲得になるだろう。ほんとうにリバプールが関心を示しているかは不透明だが、将来有望すぎるミッドフィルダーであり、今後10年以上に渡ってトップチームを引っ張れる選手になれるだけに、加入となればサポーターは大喜びすることだろう…