アフリカネイションズカップ決勝の再戦となったセネガル代表とのカタールW杯出場権を懸けた死闘。ホーム&アウェイで行われた2連戦は、ともにホームで1点を挙げ、同点のままPK戦までもつれ込んだ。
エジプト代表で1番手キッカーを務めたモハメド・サラーが外す一方で、サディオ・マネはセネガル代表の最後のキッカーを務め、きっちりとゴールを決め、セネガル代表が本戦出場を果たした。カタールでは、オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクとの直接対決が決定している。
モハメド・サラーにとっては、アフリカネイションズカップに続いての敗戦に、メンタル面での落ち込みは容易に想像できる。それでも、数日後に開催されたアンフィールドでのワトフォード戦には先発出場を果たし、本調子ではないものの、随所で光るものを見せ付けた。
そんなエジプト代表フォワードは、以前として契約延長問題に決着が付いていない。失意の敗戦となったセネガル代表との試合後には、アシュラフ ・ソブヒィ氏(エジプト青年・スポーツ大臣)がサラーに対して別の道を探すようにアドバイスしたものの、同選手の心はリバプール残留にあると明らかにしている。
「セネガル戦で敗れ、ワールドカップ決勝トーナメントに進めないことが決まった後、空港でモハメド・サラーと会い、 “起こったことは忘れて次に集中するように” と伝えた。」
「彼にはリバプール以外のクラブで旅を続けるよう助言しましたが、彼はいまリバプールとの契約更新に照準を絞っている。」
「サラーを陥れようとするキャンペーンもあるが、彼にはそれらを無視するよう求めた。」
これまでの脅威的な数のゴールを決め続け、ユニフォーム売上も1位、2位を争うだけに、マーケティング面でもトップクラスの実力を有するエジプト代表フォワード。クラブ側に大幅な給与アップを要求しており、まだ納得のいく条件提示までには至っていない。
サポーターやクラブOBたちは、選手側の要求を飲み、高額な給与を支払うべきとの論調が多い。それでも、クラブも経営していかなければならず、周りの選手たちとの給与バランスも考慮しなければならず、リバプールも容易に給与アップはできない。
先日には複数のゴシップ紙が契約延長問題が解決に向かっているとのニュースを一斉に報じており、少しずつ動き出している可能性はある。はたして、エジプシャン・キングは今後もアンフィールドで活躍を続けるのだろうか…?