2015年の夏にチャールトンからリバプールに加入したジョー・ゴメス。2019/20シーズンには、オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクと見事な連携を披露し、名称変更後のプレミアリーグ初優勝を成し遂げた中心人物だった。
ここまで何度か大怪我を負っており、長期離脱を余儀なくされることも多く、シーズンを通して戦えない苦しい時期を過ごした経験を持つ。2019/20シーズンは年間を通して怪我なく過ごし、翌シーズンに向けて大きな注目を集めた。
しかし、悪夢が元チャールトンDFを襲う。2020/21シーズンには、イングランド代表帯同時に大怪我。フィルジル・ファンダイクらとともにリハビリの日々を過ごし、今季での復活が期待されていたものの、プレシーズンから本調子を取り戻せない。
ジョエル・マティプが怪我なく好調をキープし、新加入DFイブラヒマ・コナテも高い順応性でチームにフィット。今季も小さな怪我でチームを離れる期間もあり、次第に序列が下がっていき、いまでは4番手。国内リーグではわずか5試合のみの出場に留まっており、スタメン出場はたった1試合とプレー時間が限られている。
この冬には退団の噂も上がっていた同ディフェンダーだが、今夏の退団が現実味を帯びてきている。
『Elnacional』によれば、リバプールは2500万ポンド(約35億円)前後での移籍をブロックするつもりはなく、ニューカッスル・ユナイテッドはその移籍金を提示する用意があるようだ。
この冬に数々の選手の獲得したイングランド北部のクラブは、サウジアラビアからの資金によって着実に戦力強化を進めている。ただし、シーズン途中での補強は難しい部分もあり、今夏にも積極的な補強が予想されている。
その補強候補のひとりが、リバプールDFジョー・ゴメス。カタールW杯出場に向けて、クラブレベルで出場時間を確保したい選手側の要求と、ディフェンスラインの強化を目指すクラブ側の補強ポイントは一致しており、実現可能性は非常に高そうだ。
『GIVEMESPORT』のピーター・オルーク記者によれば、ジョー・ゴメスがリバプール退団を望んでいるのは紛れもない事実であり、最大の要因は序列が上がらずに、ベンチを温める試合が多いことであると明言している。
「ジョー・ゴメスにとっては、重要な夏が待っている。1月にはアストン・ヴィラ移籍の可能性があったのは事実で、リバプールは彼を引き留めることにした。」
「しかし、いま彼はアンフィールドでセンターバックの4番手であり、だからこそジョー・ゴメスが移籍を望む理由だ。彼はトップチームでレギュラーとしてプレーすることを望んでいる。」
リバプールは代役を獲得しなければならず、見通しが立つまでは退団を認めないだろう。それでも、レギュラー争いを繰り広げられるレベルのセンターバックが加入した際には、元チャールトンDFはアンフィールドを離れることになるだろう…