プレミアリーグで1位と2位を争うマンチェスター・シティとリバプールは、勝ち点差わずか “1” で直接対決を迎えた。エティハド・スタジアムでの試合は、ホームの歓声を受けたシティが、試合の大半で試合をコントロールしたものの、リバプールも鋭いカウンターや左右への揺さぶりから守備陣を混乱させた。
前半はとくにマンチェスター・シティが攻め込んだ展開が続き、試合開始5分での先制ゴールはその勢いを物語っていた。しかし、リバプールはそのまま飲まれることなく、13分にはエリア中央で待ち受けたディオゴ・ジョッタが流石の得点力の高さを証明してみせた。
ただし、37分にはシティがふたたびリードを奪う。それまでも終始狙われ続けたディフェンスラインの裏を突かれ、アリソン・ベッカーの守るゴールマウスを揺らされた。後半開始には、ふたたび同点に追いつくリバプールだが、トレント・アレクサンダー=アーノルドによれば、クロップ監督からの “自分たちのサッカーをしよう!” というメッセージが影響しているようだ。
「どんな相手でも、出場する試合はすべて勝ちたい。ここに来て勝てなかった悔しさが、僕らのことをよく表している。」
「この試合を落とさないことは、とても重要なことだった。いい位置につけているけど、まだ彼ら次第だね。数年前にも、こんなことがあった。」
「彼らは本当に良い流れに乗り、我々はそれを生かすことができなかった。今回は、彼らが何点か落としてくれるといいね。」
「前半は全体的に自分たちらしくなかった。自分たちがやりたいサッカーができなかったし、僕らのサッカーができたときにはゴールを決められた。」
「自分たちのサッカーをすること – それはハーフタイムに監督から言われたメッセージのひとつだったんだ。それを証明するためにもピッチにふたたび立ち、後半の早い段階でゴールを奪った。でも、それ以降は多くチャンスは作れなかった。」
「彼らはより良いチャンスを作った。チャンスを生かせなかったことよりも、チャンスを作れなかったことが残念だね。相手の弱点はわかっているし、いいプレーをしたときには、その弱点を突けていた。」
「まだ7試合残っていて、毎週のようにプレミアリーグでは驚くような結果がある。僕たちがそうならないように、シティがそうならないようにと願うばかりだ。7試合あるんだから、いろいろなことが起こり得る。何が起こるかは誰にもわからないし、エキサイティングな展開に持ち込みたい。また最終節までもつれるかもしれないね。」
勝ち点差 “1” のまま、残りの試合を戦い抜く両チーム。対戦相手だけ考えると、トッテナム・ホットスパーやマンチェスター・ユナイテッド、地元のライバル・エバートンらとの対戦が控えるリバプールの方が日程的には辛いかもしれない。
また、来週にはFAカップ準決勝で、ふたたび相見える両雄。チャンピオンズリーグでの激しい戦いも待ち受けており、まだまだ目が離せないタイトルレースが展開されることだろう。そして、最終的には、リバプールが満員のアンフィールドで優勝トロフィーを掲げている未来を想像してしまう…