チャンピオンズリーグ準々決勝、ポルトガルでの1stレグを2点リードで終えたリバプールは、2ndレグで絶対的要塞であるアンフィールドで準決勝進出を狙う。圧倒的有利な立場で臨む一戦だが、マンチェスター・シティとの2戦を挟む形で行われるだけに、万全の状態で待ち構えることは難しい。
ベンフィカの中でも、要注意人物となり得るのは、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。今シーズンは36試合31ゴールと凄まじいペースでゴールを量産する同ストライカーは、1stレグでも随所に光るプレーを見せていた。
メリッサ・レッディ(Sky Sports ジャーナリスト)によれば、リバプールがポルトガル方面にスカウティングを展開している事実を明かしながらも、ベンフィカの選手たち、とくにウルグアイ代表ストライカーはリバプールから強い興味を抱かれてきたと語っている。
「リバプールのスカウティングが、この地域(ポルトガル)に重きを置いていることを知っている。」
「ベンフィカの選手には目を光らせておけ!近い内に、リバプールのユニフォームを着た彼らを見れるかもしれない。ダルウィン・ヌニェスは、長い間にわたりプレーを観察されてきた。」
Sky Sports Football
この冬には、ベンフィカのライバルチームであるFCポルトから、コロンビア代表FWルイス・ディアスを獲得。半年間はプレミアリーグに慣れるための期間と思われたが、デビュー戦からキレッキレのドリブルを披露し、周りの選手との連携面も問題なく、すでに主要なプレーヤーに変貌を遂げている。
昨年の夏には、ほんとか嘘か、同じくFCポルトに所属しているポルトガル代表MFオタビオへの関心が盛んに報じられたリバプール。クロップ監督の右腕としてチームを支えるペピン・リンダース(アシスタントコーチ)もポルトガル・サッカーに造詣が深く、現地とのコネクションも持っている。
直近の報道によれば、プレミアリーグ経験を持つFCポルトMFヴィトールにリバプールが関心を寄せているとの報道も出回っており、育成に定評があるポルトガル・クラブからの補強には積極的な姿勢が窺い知れる。
そうした背景からも、ベンフィカFWダルウィン・ヌニェスを獲得ターゲットとしてリストに名前が挙がっていてもおかしくはない。センターフォワードの役割を務めたブラジル代表FWロベルト・フィルミーノはまだいぶし銀だが、全盛期ほどのプレーは見せられておらず、怪我も多くなってきている。
ディオゴ・ジョッタという後任をすでに確保しているものの、左右のウイングでもプレー可能なポルトガル代表フォワードだけに、身体を張らなければならないポジションには、より体格に恵まれたウルグアイ代表フォワードを据えるのも堅実な選択かもしれない。
2020年の夏に、アルメリア(スペイン)からベンフィカに加わった同選手は、2シーズンで80試合45ゴール15アシストと選手として成長。ルイス・ディアスのように、所属クラブに多額の移籍金を残し、プレミアリーグに羽ばたく未来はやってくるのだろうか…?