この冬にフラムからリバプール移籍が “ほぼ” 内定していたポルトガルU-21代表MFファビオ・カルバーリョ。書類の不備で完全移籍に至らなかったものの、その後も両チームは交渉を続けて、ついに今夏での移籍が成立した。
本来は契約満了に伴い、移籍金はかからず、補償金のみで移籍が可能となる同選手。それでも、リバプールは最大770万ポンド(約11億円)にも及ぶ移籍金を支払うことに合意し、2027年までの5年契約で来季からアンフィールドでのプレーが決定した。
フラムはチャンピオンシップで首位に立っており、来シーズンのプレミアリーグ自動昇格が近づいている。そんなクラブにおいて、30試合7ゴール7アシストと攻撃陣を引っ張っているポルトガルU-21代表ミッドフィルダーはイングランドでもその将来が嘱望される逸材。
フラムを率いるマルコ・シルバ監督もその才能を認めており、契約延長交渉に全力投球していた過去を明かしている。巷には移籍確定情報が出回っているが、移籍の事実については濁しつつ、近く正しい答えが出るだろうと述べている。
「たしか、11月頃から噂になっていた。以来、ファビオ・カルバーリョについて毎週話しているよ。彼は我々クラブに全力を注いでいる。」
「嘘をつくことはできない。我々は彼との契約を更新しようとしてきたが、本当に難しかった。」
「残念ながら、この選手は契約最終年を迎え、素晴らしいシーズンを送っている選手だ。サッカー選手として本当に愛しているし、人間として、サッカー選手としてさらに成長するようサポートしているよ。」
「彼の将来については、おそらく今季終了後にでも正しい答えが出せればと思っている。契約更新は難しいが、何ができるか見てみよう。」
プレミアリーグ昇格を置き土産にクレイヴン・コテージを退団することになる同ミッドフィルダー。攻撃に多彩なエッセンスを加えられる能力はリバプールでも活かせるはずだが、まずはトップリーグやクロップ・サッカーへの適応が必須。
プレーの速さやインテンシティの高さにも慣れなければならず、プレシーズンから新たなクラブに参加できるのは大きなメリットだろう。クロップ監督がどのように起用するのかも興味深く、次世代リバプールの中心人物へと成長できるのか、新しいチャレンジには注目が集まる…