かつてリバプールで活躍し、『イスタンブールの奇跡』を成し遂げたメンバーのひとりであり、ドイツ代表としても数々の試合に出場したディートマー・ハマン。チームに安定感をもたらしつつも、負けん気の強いプレースタイルで、中盤の底から試合を作り続けた。
通算283試合11ゴール27アシストと立派な数字を残した元リバプールMFは、2006年から3年間にわたり、マンチェスター・シティにも在籍。2011年2月で現役を引退し、その後はサッカー解説者としてピッチ外で活躍している。
現在プレミアリーグを牽引する両クラブでプレー経験を持つ元ドイツ代表MFだが、現在シティを率いるグアルディオラ監督とリバプールを率いるクロップ監督らの実績や費やした資金を比較し、リバプール指揮官をベタ褒めしている。
「カルロ・アンチェロッティが過去20年で成し遂げてきたことを振り返ると、彼はチャンピオンズリーグを制覇している。(ジョゼ・)モウリーニョはインテル・ミラノで、その前にはFCポルトで同大会を優勝している。」
「(ジョゼップ・)グアルディオラはバルセロナで優勝したが、バイエルン・ミュンヘンではチャンピオンズリーグを制覇できるだけの戦力を持ちながら、3年間在籍したが決勝まで行けず、準決勝で3度敗退した。そして、彼が去ってから2〜3年後には、ふたたび優勝を果たした。」
「今の(マンチェスター・)シティでは、昨シーズンまでベスト8に残ったことがなく、(マンチェスター・)シティが費やした資金を見れば、十分とは言えないと思う。」
「私が言いたいのは、彼は他の誰かがすでにやっていないことは何もしていないということだ。」
「(ユルゲン・)クロップであれば、ボルシア・ドルトムントをチャンピオンズリーグ決勝とブンデスリーガのタイトルに導いたが、同クラブはそれ以来実現できていない。」
「そして、リバプールでは30年ぶりにリーグ優勝を果たし、あのサッカークラブを活気づかせた。」
「この2人を比べることはできないと思う。リバプールで(ユルゲン・)クロップが成し遂げたことは、(マンチェスター・)シティで(ジョゼップ・)グアルディオラがやったことよりもはるかに高い評価を受けていると思う。」
「(ジョゼップ・)グアルディオラは監督のゴッドファーザーだと言われるが、過去3年間の彼の成績を見てみれば、確かにシティで1シーズンに勝ち点 “100” を得るという偉業を成し遂げたが、(ユルゲン・)クロップはその半分もお金をかけていない。おそらく1/4だけのお金をかけて、勝ち点 “98” か “99” で彼らを追い詰めている。それは、今シーズンも同じことだね。」
「(ジョゼップ・)グアルディオラはセンターバックだけで莫大な移籍金を使い、昨年はチャンピオンズリーグの決勝に進出したものの、彼はロドリを起用しなかった。それによって、決勝で負けたと言わざるを得ない。」
「もしバルセロナのチームに、シャビやアンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケッツ、リオネル・メッシがいなかったら、おそらくあのようなプレーはできなかったはずだ。」
「彼は常に最高のチームを率いてきたし、彼が長年かけてきたお金に対して、十分とは言えないと思う。」
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