チャンピオンズリーグ・グループステージを全勝で勝ち上がり、ベスト16は昨季セリエAを制覇したインテル・ミラノ。敵地で勝利を手にすると、アンフィールドでは敗れたものの、ベスト8進出を確定。
次なる相手は、ポルトガルの雄 ベンフィカ。この対戦でも、アウェイの地で2点差でリードしたまま、ホームでは3対3と派手な試合を展開したが、合計6対4でベンフィカを退けた。そして、CL準決勝は、”カップ戦の鬼” ウナイ・エメリ監督率いるビジャレアルとの対戦が決まった。
アーセナルではチーム内のいざこざをマネジメントできず、主力組からの反発を受け、さすがにアーセン・ベンゲル監督の後釜として力不足感の印象しか残っていない。しかし、カップ戦でのウナイ・エメリ監督は脅威の勝率を誇り、一発勝負での手腕には定評がある。
選手たちも粒揃いのサッカー選手たちが集うビジャレアルにおいて、かつてプレミアリーグでプレー経験を持つ選手たちも多い。侮れない相手であることは、ユルゲン・クロップ監督も理解しており、決して過小評価することないと明言している。
「ビジャレアルは正直言って、この大会のために作られたチームだ。ユベントスやバイエルンは彼らを過小評価していたかもしれないが、僕らにはそんなことは起こらないよ。」
「彼らは本当に、本当に良いチームだ。リーグ戦では7位だが、本当に良い結果を残している。バイエルンを倒し、バレンシアを倒し、スペインはとても競争の激しいリーグなんだ。(ウナイ・)エメリは、1-0でリードしている場面でも負けている場合でも、それぞれの結果に対してプランを持っていることを示している。」
「明日の夜、僕らが苦しむ瞬間があることは分かっている。ナーバスになる必要はないが、相手を苦しませることもできる。結果をを出すために、ビジャレアルとの戦い臨むよ。」
スペインのクラブだけに足元の技術が高い選手も多く、プレッシングを交わされると一気にゴール前に侵入するだけのフォワード陣もいる。いかなる相手にもハイラインを保つリバプールであり、その裏は常に狙われているものの、巧みなオフサイドトラップや素早い戻り、守護神アリソン・ベッカーの存在で失点数は少ない。
それでも、バイエルン・ミュンヘンやユベントスら実力では上回るであろう強豪クラブ相手に勝ち上がっており、その勢いは留まることを知らない。実力と勢いで、カウンター重視で襲い掛かるであろうビジャレアルとの試合までまもなく。
エバートン戦のように、引くくらいに引いてくることも予想される試合だけに、いかに守備網を攻略するかが鍵になる。それでも、左右への揺さぶりからゴールを陥れられるフォワード陣に加えて、充実した戦力でリズムを変えることもできる。
まずはホームで大量得点で戦意を喪失させて、順調に決勝に進出してくれると信じて、リバプールを応援していきたい…