地元クラブであるPSVアイントホーフェンの下部組織で育ち、2018-19シーズンからトップチームに昇格。以来、左ウイングを主戦場にスタメンに定着したFWコーディ・ガクポは、今季も43試合18ゴール15アシストと見事な数字を残している。
長身フォワードは、オランダ代表にも選出された経歴を持ち、フル代表では4試合で1ゴールを奪っている。同選手の去就はにわかに賑わっており、今夏の移籍市場においてプレミアリーグ移籍の噂が取り沙汰されている。
イングランドのみならず、世界のサッカー界をリードするリバプールやマンチェスター・シティらとの関連も報じられるオランダ代表フォワードには、若手選手を中心に、来季のCL出場権争いを繰り広げるアーセナルも関心を寄せている。
『ED』によれば、ロンドンを拠点とするアーセナルが争奪戦をリードしており、すでに選手側と接触を図っている。今年23歳になるウィンガーは、ブカヨ・サカやガブリエウ・マルティネッリらとポジションを争える人材を探している模様だ。
PSVアイントホーフェンもなにもせずに、手をこまねいているわけではない。できる限りの条件を提示し、話し合いの場を設け、もう1年をオランダで過ごすように説得を試みており、うまく説得できれば、来季もエールディヴィジでプレーする可能性を残す。
今年の1月には新契約を結んでおり、2026年まで契約を延長。ただし、新たな契約がプレミアリーグ移籍を止めるには不十分であり、イングランドでも有数のビッグクラブからの関心や資金力から選手を守れるかは不透明だ。
ブンデスリーガからもバイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムントも去就に注目する中、PSVアイントホーフェンは2027年までの改善した契約すらも準備していると報じられており、幼い頃から同クラブで育った逸材を手放したくはない。
リバプールにとっては、面白い人材であることは間違いないが、左ウィンガー過多に陥る。サディオ・マネやディオゴ・ジョッタはセンターフォワードもできるが、左ウイングが本来のポジションであり、今冬に新加入のルイス・ディアスはまさに左ウイングを主戦場としている。
センターフォワードや右ウイングでもプレー可能なコーディ・ガクポも、マネやジョッタと同じく、ベストポジションは左ウイング。つまりは、いまのリバプールに必要となるのは、右ウイングもしくはセンターフォワードであり、優先順位は低いかもしれない。
それでも、長い手足で屈強なセンターバックと張り合えるだけのポテンシャルがあるとすれば、話は変わってくる。はたして、リバプールはオランダ代表の若き才能を、この夏に手に入れる道を選択するのだろうか…?