“4500万ユーロ(約58.5億円)” はもはや有効ではない!?リバプールが狙うフランス代表MFの移籍金は高額に?

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"€45 million (£5.85 billion)" is no longer valid! Is Liverpool's target transfer fee for the French midfielder too high? 移籍

昨夏のリバプールは、契約満了に伴い退団したオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの後釜として、誰を獲得するかが移籍市場における話題の中心だった。レナト・サンチェスやユーリ・ティーレマンスら各国リーグを代表するミッドフィルダーへの関心が頻繁に報じられた。

しかし、新戦力は5月時点で獲得が正式発表されていた元フランスU-21代表DFイブラヒマ・コナテのみ。ミッドフィルダーには新加入はおらず、昨シーズンにブラックバーンで大躍進を遂げたイングランドU-21代表MFハーヴェイ・エリオットを中盤にコンバートし、シーズンが開幕を迎える。

前半戦こそ中盤でのプレスが効かずに失点を重ねるシーンも多く、調子を落とした年末年始にはオランダ代表MFの不在が囁かれるほど。それでも、徐々にプレミアリーグを制覇したシーズンの力強さを取り戻したリバプールは、いまでは誰もジョルジニオ・ワイナルドゥムの必要性を報じるメディアはなくなった。

チアゴ・アルカンタラやナビ・ケイタが怪我なく試合に出場し、好調を維持し続ける。ファビーニョやジョーダン・ヘンダーソン、ジェームズ・ミルナーらも安定的なパフォーマンスで起用に応え、カーティス・ジョーンズ含め若手選手たちも期待感を抱かせるプレーぶりを披露している。

とはいえ、守備的ミッドフィルダーの控えは層が薄い。ファビーニョ以外にアンカー・マンを勤められるのが、今年で32歳になるイングランド代表ミッドフィルダーだけというのは心許ない。ミルナーもできないことはないし、タイラー・モートンも在籍しているが、安心できるかと言えば、疑問符が残る。

守備面で高い強度を持ち、前線への攻め上がりやパス精度も高い選手の獲得は依然として必要不可欠。そんな中、リバプールがASモナコに所属するフランス代表MFオーレリアン・チュアメニに関心を寄せており、レアル・マドリードと争奪戦を繰り広げている。

ファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)が『Anfield Watch』に寄稿した記事によれば、リバプールが同選手に関心を持ち、代理人にコンタクトを図っていることを真実と明かしつつ、移籍金は昨年の要求額よりも大幅に引き上げられるだろうと推測している。

「リバプールがオーレリアン・チュアメニを監視しているのは確かで、モナコMFの代理人と話し合いを行った。しかし、昨夏に設定された4500万ユーロ(約58.5億円)という価格は、もはや有効ではない。フランスからオーレリアン・チュアメニを引き離すには、はるかに高いオファーが必要だろう。」

「ただし、この22歳の選手はこの夏、違う道に進むことを検討しており、リバプールが獲得に乗り出す理由であることに間違いない。レアル・マドリードも以前からオーレリアン・チュアメニを追いかけており、リバプールはこのフランス人選手に興味を持つトップクラブとの競争に直面することになる。」

移籍金が吊り上がってしまうと、潤沢な資金力を持たないリバプールには不利に働く。無論、ユルゲン・クロップ監督の魅力やクラブとしての過去数シーズンにおける実績、一緒にプレーする選手たちのレベル…お金以外にもフランス代表の未来を担うミッドフィルダーにアプローチする方法は多く存在する。

ただし、その前にはクラブ間合意が必須であり、その最難関を突破できるかが鍵を握る。報道によると、今冬にASモナコが関心を示した日本代表FW南野拓実を差し出すことで、移籍金を下げるのではとも言われる。

はたして、未来に向けて中盤の強化を目指すリバプールは、フランスを代表する未完の大器を獲得できるのだろうか…?

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