リバプールの中盤に欠かせないボールハンターであり、パスでもリズムを作り出すブラジル代表MFファビーニョ。今シーズンは、アフリカネイションズカップで決勝までプレーしたモハメド・サラーとサディオ・マネが離脱中に5得点を挙げ、ゴール前でも覚醒。
ペナルティキックの技術も高く、モハメド・サラーもしくはジェームズ・ミルナーがピッチに立っていないときには、キッカーを任される。カラバオカップでは、PK職人ケパ・アリサバラガ相手に、調子を狂わすパネンカを決め、強心臓であることを示した。
今季ここまで46試合に出場している “代えのきかない” アンカー・マンだが、前節のアストン・ヴィラ戦で左足のハムストリングを負傷し、途中交代。歩いてピッチを後にしており、深刻ではないようにも思われたが、CL決勝までの3試合でのプレーは難しそうだ。
『The Times』ポール・ジョイス記者によれば、ブラジル代表MFは今週末に行われるチェルシーとのFAカップ決勝に加えて、サウサンプトンとウルヴァーハンプトン・ワンダラーズとの対戦を控えるプレミアリーグの2試合を欠場が決定した。
🚨 NEW: Fabinho will MISS the FA Cup final against Chelsea on Saturday and Liverpool’s remaining Premier League games against Southampton and Wolverhampton Wanderers. #awlive [paul joyce – times] pic.twitter.com/pXxBc6dvUN
— Anfield Watch (@AnfieldWatch) May 11, 2022
同選手の目線は、すでにチャンピオンズリーグ決勝に向けられている。今月28日(現地時間)にスタッド・ドゥ・フランスで開催されるレアル・マドリードとの大一番に照準を絞り、回復に励む予定。同試合の数日前から全体練習に復帰できれば、シーズンを締めくくる試合でプレーできるチャンスが生まれる。
現時点では、確実に間に合うという論調ではなく、決勝までにフルトレーニングに復帰できれば…という内容なだけに、少し不安を残す。リバプールは元々無理をさせるクラブではなく、負傷については慎重に慎重を重ねるクラブだけに、完全に治らなければ出場させない非情な決断を下す可能性もある。
なお、ファビーニョが離脱している期間は、ジョーダン・ヘンダーソンが代役を務める。現実的に、キャプテンくらいしか守備的MFの役割を担えない。ジェームズ・ミルナーも対応可能ではあるものの、一列前が最適なポジションであることは間違いない。
フランス代表MFオーレリアン・チュアメニの名前が頻繁に取り沙汰されている通り、守備的MFのバックアップ、もしくはファビーニョとポジション争いを繰り広げられる選手は必要不可欠であり、今夏の移籍市場でも優先的な補強になるかもしれない…