フランス代表としても8試合に出場し、同国代表を担う逸材に成長したASモナコMF オーレリアン・チュアメニ。同クラブでは中心的な役割を任されており、今シーズンは50試合に上る試合数をこなし、5ゴール3アシストを記録している。
まだ22歳と若く、187cmと恵まれた体格を有し、中盤で相手の芽をつみ続ける。攻撃においてもスイッチを入れることもでき、前線に上がっての攻撃参加も魅力的。守備的ミッドフィルダーとして、攻守のバランスを取れるのが、最大の魅力と言っていいだろう。
リバプールは、中盤の世代交代を睨んでおり、30歳を超えたジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーに代わるミッドフィルダーを探している。また、ファビーニョしか埋められない守備的MFは、右サイドバック以上に手薄であり、今夏での補強は必須事項だ。
リバプールは昨夏、退団したオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの代わりとなる選手との関係が頻繁に報じられてきた。ユーリ・ティーレマンス(レスター)やフロリアン・ノイハウス(ボルシアMG)、ジュード・ベリンガム(ドルトムント)らが候補に挙げられる中、フランス代表MFを巡る獲得レースに進展が見られた。
『RMC Sport』によれば、パリ・サンジェルマンも関心を寄せるASモナコMFの新天地がまもなく決まるかもしれない。リバプールとレアル・マドリードの両チームが争奪戦でリードしており、選手側と個人合意。クラブ側との合意に向けて交渉に取り掛かっている。
さらには、同選手は今週末までに、新たなクラブをリバプールかレアル・マドリードにするか決断を下すと報じており、昨年の夏からの人気銘柄の去就についての決着が迫っている。
ただし、シーズンを通してスペイン王者への移籍が決定的と言われ続けたものの、パリ・サンジェルマンに残留を決めたフランス代表FWキリアン・エムバペも所属クラブに何をしてでも、オーレリアン・チュアメニを獲得すべきと提言しており、最終盤で急展開を迎える可能性も残している。
いずれにしても、リバプールには課題も燻っている。8000万ユーロ(約104億円)とも言われる移籍金を支払えるだけの資金力がなく、予算的には圧倒的にスペインおよびフランスのクラブが有利。モハメド・サラーやサディオ・マネを売却してやっと得られるほどの金額だけに、報道の通りだとすれば、リバプールが争奪戦から撤退せざるを得ない。
中盤で激しくも、自慢の体格でボールを奪い去るフランス代表の有望株は、来シーズンどのクラブでプレーしているのか。オーレリアン・チュアメニの去就から目が離せない展開が続きそうだ…