2017/18シーズンの最終盤。ウクライナ・キエフで開催されたチャンピオンズリーグ決勝の舞台に立ったのは、リバプール(イングランド)とレアル・マドリード(スペイン)。遺恨の残る形ではあったものの、レアル・マドリードが2点差でビッグイヤーを手に入れた。
その翌シーズンには、ふたたび決勝まで駒を進めたリバプール。対戦相手は、マウリシオ・ポチェッティーノ監督のもとで飛躍を遂げたトッテナム・ホットスパー。白熱した試合展開の中で、モハメド・サラーとディボク・オリギの2ゴールで、イスタンブールの奇跡以来となる頂点にたどり着いた。
そして今シーズン、5年間で3度目となるCL決勝に進んだリバプールは、ふたたびレアル・マドリードとビッグイヤーを懸けて戦う。2018年のファイナルとは異なり、リバプールが試合の主導権を握る展開が予想される中、ユルゲン・クロップ監督は2年連続でスペイン王者との対戦を希望していたことを吐露している。
「正直なところ、2018年の決勝で負けた後、翌シーズンの決勝でもレアル・マドリードと対戦できるように強く願っていた。でも、相手はトッテナム・ホットスパーで、それについては何も問題はなかっったよ。」
「これが私たちの宿命なんだ。マンチェスター・シティに起こったことは奇妙で不運なことだった。しかし、レアル・マドリードが敢行したことはとても素晴らしく、パリ・サンジェルマンやチェルシー、マンチェスター・シティを破って、ここまでたどり着いた。」
「ビジャレアル戦の前に、バイエルン・ミュンヘンに勝てば間違いなく決勝トーナメントに進む資格があると言ったはずだ。そして、これらのチームを全て倒せば、間違いなく決勝に進出する資格があるよ。」
準決勝のビジャレアル戦では、ファーストレグは圧倒的な試合で、アウェイチームに何もさせなかった。しかし、スペインに乗り込んでの試合は、前半を完全に掌握され同点まで追い付かれた。それでも、底力を発揮し、2点ビハインドから3ゴールを挙げ、逆転勝利の末、パリでのファイナル進出を決めた。
一方、レアル・マドリードは劇的な形で決勝進出を果たした。ホームでのセカンドレグでも、マンチェスター・シティに先制を許し、厳しい試合展開。それでも、試合終盤に2ゴールを奪い、2戦合計で同点のまま、延長戦へ。そのままの勢いで勝ち越し点を奪い、ディフェンス陣も粘り強く守り切った。
2017/18シーズン以来、同カードでのチャンピオンズリーグ決勝を迎える今シーズン。ともに負傷者が少ない状態で臨めるであろう決戦は、圧倒的な攻撃陣で攻め立てるリバプールと、カウンターで応戦するレアル・マドリードによる攻防が繰り広げられるはず。
簡単な試合にはならないが、必ずリバプールが4年ぶりのCL優勝チームとなることを願ってやまない…