モハメド・サラーやサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、ディオゴ・ジョッタ、ルイス・ディアスといったプレミアリーグどころか、世界でも屈指のアタッカー陣を有するリバプール。ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)やハフィーニャ(リーズ)への関心を報じられ、さらなる強化を目指している。
その一方で、ベルギー代表FWディボク・オリギとの契約を更新しないことが発表され、フリーでのACミラン移籍が近づいている。また、今季カップ戦で大活躍の日本代表FW南野拓実にも移籍の噂が過熱しており、リーズやインテル・ミラノ移籍が現実味を帯びてきている。
ただ、現有戦力にも懸念点はある。サラーやマネ、フィルミーノらとの契約が2023年までとなっており、エジプト代表フォワードについてはシーズンを通して交渉が行われているものの、いまだに契約更新に至っていない。
セネガル代表のエースとは、今シーズン終了後に話し合いが行われるが、豊富な資金力で高額な給与をチラつかせるパリ・サンジェルマンが関心を寄せるなど、ごそっとフォワードが抜ける可能性がある。ブラジル代表FWも年齢に伴い、負傷が多くなっており、多くの試合をこなせなくなってきている。
『90min』によれば、潤沢なフォワード陣容を保つためにも、リバプールは新たなフォワードに目を向けている。ターゲットは、アーセナルとの契約更新がいまだになされていないイングランドU-21代表FWエディ・エンケティアで、移籍金なしでの獲得を目指している。
ミケル・アルテタ監督のもとで、チャンスを得てきた22歳のフォワードだが、これまでは結果に恵まれなかった。しかし、今シーズンも終盤に差し掛かる中で、ゴール前で覚醒を遂げ、最後の7試合で5ゴールを叩き出している。
同じくプレミアリーグで戦うチェルシーも関心を示していると言われており、アーセナルは契約更新に向けて話し合いを進めている中で、獲得レースは熾烈になることは避けられない。
イタリアに旅立つことが決定的なベルギー代表FWディボク・オリギや日本代表FW南野拓実が担っていたチームメンバーの一員として、主要メンバーに何かがあった場合のバックアップとして、十分なスキルを持ち合わせる同フォワードは、面白いオプションになり得る。
問題は、シーズンのほとんどをベンチで過ごすことが確定しているクラブに移籍する気持ちになれるかどうか。ポテンシャルは高く、さらに進化を遂げる可能性を残すが、現時点での能力はリバプールの前線5人衆よりも見劣りするため、レギュラー確保は難しい。
チャンピオンリーグを逃したアーセナルから、逸材が流出するのだろうか?ただし、契約延長に近づいているとの報道もあり、今夏での移籍はなさそうだ…