絶対的なディフェンスリーダーであるオランダ代表DFフィルジル・ファンダイク。今季はその相棒には、元カメルーン代表DFジョエル・マティプが選ばれ、シーズンを通して怪我なく過ごし、安定的なパフォーマンスで起用に応え続けている。
3番手には、新加入DFイブラヒマ・コナテが起用されており、チャンピオンズリーグやカップ戦を中心に出番を得ている。そんな中で、昨季の大怪我から戻ったイングランド代表DFジョー・ゴメスは、センターバックにおいては4番手であまり試合に出れないシーズンを過ごしている。
シーズン後半戦は、ウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズがフラムにレンタルされた関係で、右サイドバックとして先発に名を連ねることも多くなり、徐々に試合勘を取り戻しつつある。それでも序列は覆らず、ベンチを温める日々が続く。
この冬にはカタールW杯が控えており、イングランド代表復帰を目指すジョー・ゴメスには、アストン・ヴィラを筆頭に、プレミアリーグ・クラブからの関心が届いている。退団もしくはレンタル移籍の確率が高まっている中、『the Telegraph』のジョン・パーシー記者によれば、契約に合意するのではという見方が広まっているようだ。
「ジョー・ゴメスについては、議論がなされている。」
「しかし、現時点ではイングランド代表DFはアンフィールドで新たな契約に合意するとの見方がある。」
2015年にチャールトンからリバプールに加わった同ディフェンダーは、現在のチームの中でも古株の部類。若かりし頃は左サイドバックや右サイドバックを務め、プレミアリーグを制覇した2019-20シーズンでは、フィルジル・ファンダイクと抜群のコンビネーションで相手の攻撃を防ぎ続けた。
昨季の負傷から完全回復とまでなっておらず、コンディション調整に苦しんだ。しかし、ユルゲン・クロップ監督やコーチ陣からの評価は高く、退団を望んでいないことは明らか。2024年まで結ぶ契約更新に向けた交渉に取り組んでいる。
代表復帰のためにも、プレー時間確保を目指すジョー・ゴメス。どこまで本来の調子を取り戻せるかにもよるが、来季もマティプやコナテとの競争は熾烈を極める。ふたたび最高のパフォーマンスに戻るためにも、レンタル移籍で貸し出すのも面白い選択肢だろう。
リバプールとしては、まず契約更新。その後に、レンタルするか否かを話し合う流れが最も好ましい。はたして、カタールW杯でイングランド代表に招集されるために、新天地を求めるのだろうか。もしくは、チームに残留し、ポジション争いに励むのだろうか…?