リバプールの来季に向けた補強プランはすでに遂行されている。フラムからポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョ獲得を正式発表しており、ハーヴェイ・エリオットやカーティス・ジョーンズらとともに、将来有望なミッドフィルダーを迎え入れる。
ただし、退団する選手たちも多そうだ。ディボク・オリギが契約満了に伴う退団が決まっており、ジェームズ・ミルナーもまだ決断を下していない。ベンチ外が続いた南野拓実やアレックス・オックスレイド=チェンバレンらも退団濃厚で、サディオ・マネも移籍を希望している。
モハメド・サラーとの契約更新も滞っており、30歳を超える選手たちも増えている。過去にはリバプールの左サイドバックとして活躍しながらも、怪我に悩まされ続けた元ニューカッスルDFホセ・エンリケが、自らの補強プランを明かしている。
「トレント・アレクサンダー=アーノルドのバックアッパーは絶対に必要だ。」
「トレント・アレクサンダー=アーノルドが先発するため、控えとして若い選手が必要。ノリッジ・シティDFマックス・アーロンズは良い選手だろう。トレント・アレクサンダー=アーノルドほどのクオリティはないが、コスタス・ツィミカスに似たようなスタイルを持っている。」
「先発するナンバー “8” も必要だ。チアゴ・アルカンタラは素晴らしい選手だが、毎シーズン怪我をしている。ナビ・ケイタも同じようにケガに悩まされている。」
「ジョーダン・ヘンダーソンも年を取ってきており、8番が必要なのは確かだ。モナコMFオーレリアン・チュアメニについてはあまり知らないが、ルイス・ディアスを見てみると、補強はたいていうまくいっている。」
「右ウイングも必要だし、ジャロッド・ボーウェンやブカヨ・サカはチャンピオンズリーグでプレーできないからこそ、可能性は大いにあるね。」
Genting Bets
右サイドバックには、ウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズの退団が確実視されており、その後任にはアバディーンDFカルバン・ラムゼイ獲得に迫っている。ホセ・エンリケが希望するノリッジ・シティDFではないが、若き逸材獲得の確率が高まっている。
フランス代表MFオーレリアン・チュアメニとは交渉を進めていたが、レアル・マドリードが本格的に乗り出したことで、同選手はスペイン王者移籍を最優先にしている。リバプールに移籍金が支払えるか不透明なこともあり、撤退せざるを得ない。
他のミッドフィルダー候補に視線を向けなければならないが、ファビオ・カルヴァーリョに追加して、もう1枚ミッドフィルダーが欲しいのは明らか。年齢や負傷の懸念があることは仰る通りで、怪我をあまりしない守備的なミッドフィルダーを手に入れられれば最高だ。
ジャロッド・ボーウェンやブカヨ・サカも大金を積まなければならず、現実味はない。イングランド国籍ボーナスも上乗せされるため、アヤックスFWアントニーやリーズFWハフィーニャも決して安くはないが、移籍金だけで言えば割安で獲得できるかもしれない。
いずれにせよ、まさに補強が必要なポジションを指摘した元スペインU-23代表DF。静かな移籍市場を過ごすことも多いリバプールだが、今夏は慌ただしくも積極的な補強に打って出ねばならず、どんな選手を獲得するか、移籍情報から目が離せない展開が続く…