ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタ、コロンビア代表FWルイス・ディアスの加入で、日本代表FW南野拓実のリバプールでの立場は危うくなっている。プレミアリーグでは、シーズン前半こそ守備固めで途中投入も多かったが、後半戦はほとんどをベンチ外で過ごした。
それでも、カラバオカップならびにFAカップでは見事な活躍を披露。カラバオカップでは、レスター・シティとの準々決勝では劇的同点弾を含め、4ゴールを奪った。FAカップでも4試合で3ゴールと、カップ戦では大暴れ。今季は10ゴールと二桁得点を記録し、イングランドでも数字を残せることを証明してみせた。
セネガル代表FWサディオ・マネが退団希望。ベルギー代表FWディボク・オリギも契約満了に伴い、チームを離れる。フォワードの枚数が減る中でも、終盤戦にベンチ入りすらままならなかった日本代表フォワードの移籍は避けられない模様だ。
『This is Anfield』のデイヴィッド・リンチ記者によれば、南野拓実が日本代表に参加している一方で、「SARCLE」の代表取締役で同選手の代理人を務める秋山祐輔氏は、ヨーロッパに滞在しており、複数クラブとのミーティングを掛け持ちしている。
リバプールは日本代表フォワードの今夏での退団を認めており、1700万ポンド(約23.8億円)前後の移籍金での売却を目指している。そして、複数クラブからの強い関心も相まって、同選手の去就について早く解決しようと試みている。
この冬にも関心を示したリーズ・ユナイテッドとASモナコが引き続き獲得を狙っている。リーズ率いるジェシー・マーシュ監督はRBザルツブルク時代に一緒に仕事をしており、ふたたび同じチームで戦うことを願っている。
モナコは、フランス代表MFオーレリアン・チュアメニ売却により豊富な資金を手に入れる。そのため、プレミアリーグのクラブ相手とは言えども、移籍金で抜きに出ることも可能だろう。
サウサンプトンは、昨シーズンに半年間のレンタルで過ごしており、ジェシー・マーシュ監督同様に
レッドブル・グループの戦術を好むラルフ・ハーゼンヒュットル監督が率いており、攻守両面で動き続けられる南野拓実は貴重なオプションになり得る。
リバプールにポルトガルU-21代表MFファビオ・カルバーリョを売却したフラムに加えて、前半戦に好調を維持し続けたウルヴァーハンプトン・ワンダラーズも関心を寄せている。イングランドにも慣れ、得点力も身につけたことで、引く手あまたの状況を作り出した。
日本代表フォワードが、現時点でフランスリーグを選択するとは思えない。プレミアリーグで戦い続けることを決断する可能性が高く、リーズやサウサンプトン、ウルブス、フラムらの三つ巴の争奪戦に突入しそうだ。
獲得を狙うクラブはリバプールとの合意に達せなければならないが、おそらくイングランド・サッカーを優先する南野拓実は新天地としてどこを選ぶのだろうか…?