過去数シーズンに渡り、ヨーロッパ中のディフェンス陣を恐怖に陥れたフロントスリー(モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ)の時代が終焉を迎えている。ディオゴ・ジョッタやルイス・ディアスに代替わりの時期を迎え、サディオ・マネも今夏での退団が濃厚だ。
残留希望を口にしているモハメド・サラーも契約延長で交渉が難航しており、来夏には契約満了に伴う退団の可能性が高まっている。ロベルト・フィルミーノは年齢からか、負傷で離脱する期間も多く、契約延長がオファーされそうだが、主力としてフル稼働は難しい。
前線の再編成において、ベンフィカに所属するウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスが最優先ターゲットに挙がっている。ただし、ベンフィカが要求する金額は法外で、リバプールが移籍に乗り出すとは思っても見なかった。
しかし、リバプール首脳陣やオーナー陣、スカウトチームは異なる意見を持っていたようだ。ファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)によれば、リバプールは最大で1億ユーロ(約130億円)になり得る獲得オファーを提示した。
Benfica have received Liverpool bid for Darwin Núñez, formal proposal after verbal talks – €80m plus bonuses. 🇺🇾 #LFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) June 10, 2022
Discussions ongoing on €15/20m add-ons, LFC want installments. Potential five year deal.
Man United in contact with agent & denying any meeting with ten Hag. pic.twitter.com/Y0zqFzIwiM
まずは移籍金として8000万ユーロ(約112億円)を支払う。その後、条件達成に応じた追加支払い(アドオン)として1500万ユーロ(約19.5億円)から2000万ユーロ(約26億円)を含めるオファー額が両チーム間で議論が続いている。
マンチェスター・ユナイテッドも関心を示し、代理人と連絡を取っている。しかし、選手本人はアンフィールドでのプレーを希望しているとも言われ、5年契約が準備されている。
ただし、リバプールが一括での支払いは避けたい模様で、分割支払いを希望している。支払い総額では、オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクを超える移籍金になり得るだけに、同クラブの本気度が感じ取れる。
一時代を支えた選手たちが30代に突入し、給与額でも揉めることが多くなってきた近年。高額な移籍金を支払ってでも、不満を漏らさずにチームに貢献し続けられる若い選手たちに切り替え始めた印象を受ける。
レアル・マドリードに争奪戦で負けたが、フランス代表MFオーレリアン・チュアメニにも大金を支払う準備を進めていただけに、リバプールが本格的に新時代に突入していきそうだ…