この冬の移籍市場では、ポルトからコロンビア代表FWルイス・ディアスを獲得。シーズン中には、フラムからポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョ獲得が決定。さらには、ベンフィカからウルグアイ代表FWダルウィン ヌニェスをチームに迎え入れる。
スコットランドからは若きDFカルヴィン・ラムゼイ獲得にも迫っており、着々と世代交代ならびにチームの入れ替わりが進んでいる。過去数シーズンに渡って、少しずつ補強を進めてきたが、この夏にはその速度が格段に上がっている。
獲得する選手もいれば、売却や退団する選手もいる。ベルギー代表FWディボク・オリギやウェールズ代表FWベン・ウッドバーンらがフリーで退団する一方で、日本代表FW南野拓実やウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズらには移籍の噂が付き纏っており、今夏限りでの退団が既定路線だ。
セネガル代表FWサディオ・マネも契約満了を前に移籍を志願しており、バイエルン・ミュンヘン移籍が近づく中、今シーズン後半戦のほとんどをベンチ外で過ごした元イングランド代表MFアレックス・オックスレイド=チェンバレンも新天地を探している。
『Liverpool Echo』によれば、リバプールは同選手に対してのオファーを聞く準備を整えている。最もビックリしたのがその移籍金で、わずか1000万ポンド(約14億円)で売却を容認するようだ。なお、宿敵マンチェスター・ユナイテッドやウェストハムが関心を示している。
長年のライバル関係から、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍は禁断。元アーセナルMFが、サポーターからの反感を買ってまで、低迷し続ける名門クラブに移籍したいと熱望する確率は低く、現時点ではウェストハムが最有力か。
2017年にミッドフィルダーとしてのプレー時間を求めて、リバプールに加入。初年度こそ印象的なパフォーマンスを披露したが、何度か大怪我を負ってしまう。28歳になった同選手は最高のコンディションに戻り切れず、チーム内での序列は下がり続けている。
若手MFカーティス・ジョーンズやハーヴェイ・エリオットの台頭もあり、今シーズンの後半はベンチ入りすらままならず。不遇の期間を過ごした同ミッドフィルダーを、アーセナルから獲得した際に費やした3500万ポンド(約49億円)に遠く及ばない金額での売却になるかもしれない。
それでも、モハメド・サラーやサディオ・マネがアフリカネイションズカップで離脱していた期間には、若い頃から慣れ親しんだウィングでプレーし、ブレントフォードやクリスタル・パレス相手にゴールを奪っている。
まだまだ中堅クラブであれば輝けるだけの能力を有する元イングランド代表MFアレックス・オックスレイド=チェンバレンは、来季どのクラブでプレーしているのだろうか…?