チャンピオンズリーグ終了後から盛り上がるのが、セネガル代表FWサディオ・マネの去就。同選手は2023年の契約満了を待たずしての退団を熱望しており、移籍先としてバイエルン・ミュンヘンが最有力視されている。
すでに3年契約に合意しているとも言われる選手側とバイエルン。しかし、リバプールとの交渉は難航している。直近で2度のオファーを拒否されており、所属するリバプールは4250万ポンド(約59.5億円)を支払うよう要求し続けている。
『BILD』によれば、3度目となるオファーを予定しているドイツ王者は、3030万ポンド(約42億円)に加えて、条件をクリアした際に支払うアドオン条項として430万ポンド(約6億円)を含んだ契約内容を準備している。
今後も交渉を続けるものの、リバプールの要求額を支払うことに対しては後ろ向き。今季は51試合23ゴールを挙げ、カラバオカップとFAカップ制覇。アフリカネイションズカップではセネガル代表を優勝に導き、同国のカタールW杯出場権の獲得にも大きく貢献し、バロンドール候補にも選出されており、決して高すぎる移籍金とも言い切れない。
ハサン・サリハミジッチ(バイエルンSD)は移籍市場が難しいものであると認め、財務状況に左右されると、『BILD』に対して語っている。また、他のオプションについても模索している現状も吐露している。
「移籍市場は簡単ではないし、いつもクラブの資金力に左右される。」
「我々はチームを強化しようとしている。また、攻撃陣については、いくつかのオプションにも取り組んでいる。もちろん、1つのオプションに絞ることはできず、いくつかのオプションを持たなければならない。」
ただし、リバプールも強気の姿勢を崩していない。ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス獲得に際して、高額な移籍金を投じているだけに、ちょっとでも補填に充てたい。さらには、依然としてセネガル代表FWの能力を評価しており、要求額を下げるつもりはない。
『90min』のグレアム・ベイリー記者によれば、ダルウィン・ヌニェスが加わる来季のチームにおいても、サディオ・マネをチームの一員として数えているようだ。要求額を支払う準備はないバイエルンにとっては、難しい交渉が続きそう。
左ウイングやセンターフォワードとして稼働でき、あまり負傷もない。30歳にも関わらず、シーズンを通して安定したプレーぶりを披露できる。新加入選手が慣れるためにも半年間くらいは掛かると考えれば、フリーでの退団を容認しても許容できる効果を得られるかもしれない。
はたして、サディオ・マネは希望するドイツ移籍を手に入れることができるのか…?