今シーズン前半戦に恐ろしいほどの好調を維持し、得点を量産し続けたリバプールFWモハメド・サラー。アフリカネイションズカップで決勝に進出したエジプト代表のエースでもあり、約1ヶ月間に渡りチームを離れると、決勝で敗れた精神的なダメージなのか、疲れなのか、前半戦のように得点を積み重ねられなかった。
それでも、少しずつゴールネットを揺らしつつも、アシストでチームの勝利に貢献。結果的に、リバプールはプレミアリーグでマンチェスター・シティに勝ち点差 “1” で惜敗。FAカップやカラバオカップ、チャンピオンズリーグで決勝まで駒を進めることに成功した。
プレミアリーグでは最終節までもつれた優勝争い。その一方で、トッテナム・ホットスパーFWソン・フンミンとの得点王争いも熾烈を極めた。最終日の試合では、韓国代表FWが2得点を挙げ、一時的に単独での得点王となったが、その後にモハメド・サラーもゴールを奪い、両選手が同じゴール数でゴールデンブーツを勝ち取った。
昨シーズンは、奇しくも同じトッテナムに所属するイングランド代表FWハリー・ケインとゴールデンブーツをめぐり競ったモハメド・サラー。最終節を前に同率で並んでいた両者だが、最終日に1得点を挙げたハリー・ケインが得点王に輝いた。
その瞬間を振り返ったエジプト代表フォワードは、当時の悔しさを露わにし、大量の怪我人が続出し、チーム状況が良くなかった中だからこその苦痛を表現している。
「昨年は、最終戦でハリー・ケインに負けたのは自分にとって苦痛だった。」
「チームとしての昨シーズンは本当に良くなかった。だからこそ、自分の背中を押してくれたんだけど、昨年は1点差に泣いた。」
「とはいえ、夏を台無しにすることはない。僕はとても意欲的で、夏には狂ったように働いたよ。」
「そのときには、”来年はゴールデンブーツとアシスト、両方獲るぞ!” と宣言していたんだ。」
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得点数では、韓国代表FWソン・フンミンと並んで受賞となったが、アシスト数では単独でのアシスト王に輝いており、まさに有言実行。コンディションが悪いながらも、しっかりとチームに貢献する働きをできるのは、トッププレーヤーの証。
契約更新問題に揺れる同選手だが、来シーズンは残留すると明言しており、来季もプレミアリーグで得点王争いを繰り広げてくることだろう。そして、理想的には、選手側とクラブ側が歩み寄って、契約延長という朗報を待ち侘びている…