今シーズンが終了後、リバプール・サポーターにとっては喜ばしくないニュースが飛び込んできた。サウサンプトンから加入以来、強力フロントスリーの一角を担い、数々のゴールを奪い続けてきたセネガル代表FWサディオ・マネ。
ドイツの強豪バイエルン・ミュンヘン移籍が取り沙汰されてきたが、バイエルンからの2度のオファーは評価額と乖離しており、合意には至っていなかった。その間に、リバプールはベンフィカからウルグアイ代表ダルウィン・ヌニェスを獲得しており、後釜を確保していた。
そして、三度目の正直として挑んだ交渉の場。リバプールはバイエルンからのオファーを受け入れ、ついにセネガル代表FWのチーム退団が合意に達した。クラブが求めていた移籍金には達しなかったが、ファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、チャンピオンオンズリーグ決勝後に適切なマナーで退団希望を伝えた選手側に譲歩したようだ。
『The Times』は契約の詳細を伝えており、リバプールは総額3510万ポンド(約49億円)に上る移籍金で放出を決断。2750万ポンド(約38.5億円)が手始めに支払われ、出場試合数により500万ポンド(約7億円)、個人とチーム成績によっては260万ポンド(約3.6億円)がそれぞれ追加で支払われる。
もともとは、4250万ポンド(約59.5億円)を要求していたリバプール。約10億円も差が開いてはいるものの、退団の意思が固く、新たなチャレンジと大幅給与アップを求める選手を、両クラブならびに選手側も納得した形で移籍が完了された。
リバプールとの話し合いで移籍金に合意した後に、『Sky Sport News』とのインタビューに応えたハサン・サリハミジッチ(バイエルンSD)は、セネガル代表フォワードが来季からドイツ王者に加わることを明言している。
「そうだ、サディオ・マネはバイエルンにやってくる!」
ついに動いた今回の移籍劇。6年間にも渡り、アンフィールドで攻撃陣を引っ張り続け、今季からはルイス・ディアス加入に伴い、センターフォワードとしてのプレーも身に付けたセネガル代表フォワードは、サウサンプトン時代から滞在していたイングランドを後にする。
新たな環境、新たなプレースタイルの中で、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキに代わる得点源としての活躍を期待している…