今シーズンを通して話し合いが行われてきたエジプト代表FWモハメド・サラーとの契約延長交渉。選手側が要求する給与額があまりにもリバプールの給与体系からかけ離れているため、クラブ側も要求する満額を支払うつもりはなく、交渉は頓挫したまま。
今年の6月末には、残りの契約期間が1年未満となる同ストライカーは、リバプールでの生活が気に入っており、残留を希望する発言をたびたび行ってきたが、こちらも要求を下げるつもりはなく、平行線のまま時だけが過ぎている。
来季もリバプールに残留することは明言しており、セネガル代表FWサディオ・マネのように今夏限りでの退団はなさそうだが、来シーズンが終わった段階で、契約満了に伴う退団が可能になってしまう。つまりは、モハメド・サラーほどの選手を移籍金なしで手放すことになる。
直近ではオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムが同じような形で退団しており、この時も移籍金を一切手に入れられなかった。オランダ代表ミッドフィルダーも大幅な給与アップを望み、最終的には金満クラブであるパリ・サンジェルマンと契約を結んだ。
『The Mirror』によれば、もしもフリーでの退団が現実となった場合には、バルセロナが争奪戦で有利な立場に立っており、スポティファイとの巨額なスポンサー契約により、リバプールFWの給与も賄えると見込まれている。
今季も継続的に交渉は続くと思われるが、どちらも折れることなければ、来年1月にも争奪戦の火花が切って落とされることに。今季もプレミアリーグ得点王に輝いたエジプト代表フォワードに世界中から注目が注がれる展開になってしまう。
一方で、バルセロナは今季にはバイエルン・ミュンヘンFWロベルト・レヴァンドフスキとの個人契約合意を取り付けているとされ、残すは2023年まで契約を結ぶバイエルンとのクラブ間交渉のみ。契約期間が1年未満になる直前で、選手側が積極的に退団を働きかけている事実を鑑みるに、スペイン移籍は避けられなさそうだ。
ポーランド代表FWで空いたポジションには、セネガル代表FWサディオ・マネが入ることが予想される今夏の移籍市場。リバプールとモハメド・サラーは契約更新に漕ぎ着け、キャリアを通してリバプールで栄光を勝ち取るのだろうか…?