昨シーズンの後半戦をフラムへのローン移籍で過ごしたウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズ。ロンドン拠点のクラブでは加入当初からスタメンの座を確保し、新シーズンからのプレミアリーグ昇格に大きく貢献していた。
スコットランドU-21代表DFカルヴィン・ラムゼイ獲得が決まったリバプールは、ウェールズ代表サイドバックの売却に前向き。選手本人もカタールW杯を見据えて、毎週プレーできるチームへの移籍を志願している。移籍金は1200万ポンド(約16.8億円)〜 1500万ポンド(約21億円)と言われる。
半年間ながらもチームメイトに溶け込んだフラムが関心を示している中、同じく昇格組のノッティンガム・フォレストもイングランドU-21代表DFジェド・スペンスに代わるサイドバックの候補として、同選手に興味を寄せている。
『Sky Sports』によると、サウサンプトンもこの獲得レースに参戦を決定し、今夏の移籍市場でチームに加えるためにアプローチを開始したようだ。昨夏やこの冬にもウェールズ代表DFとの関係が報じられてきたサウサンプトンだけに、長年の思いが結実するか注目が集まる。
ただし、現時点ではフラムが争奪戦をリードしており、チーム状況を理解しているクラブ移籍が最も現実的。ネコ・ウィリアムズとしても、監督や在籍する選手たちを知っているのは心強く、3つのクラブが同じ移籍金を提示した場合には、クレイヴン・コテージに舞い戻る可能性は高い。
サウサンプトンにはすでに中堅の味を醸し出し、左右のサイドでプレーできるカイル・ウォーカー=ピータースや、若き逸材ヴァレンティノ・リヴラメントがおり、ポジションが被る点が気になる。昨季にはフランスからロマン・プローも補強しているため、ポジション争いは熾烈を極める。
ウェールズ代表では左サイドバックを務めることも多く、両サイドでプレーできるのは貴重な能力。とはいえ、本職はやはり右サイドバックであり、ネコ・ウィリアムズが幼い頃からプレーしてきたリバプールを離れ、新天地はどのクラブになるのだろうか…?