ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーが選手としての絶頂期を超え、年齢から負傷離脱の回数も増えている。そもそも先発でフル稼働は難しく、同じく30代 チアゴ・アルカンタラも毎年負傷しており、シーズンを通しての活躍は期待できない状態にある。
ナビ・ケイタが今季は怪我なく過ごし、継続的にプレーする中でコンディションを上げた。ただし、負傷の可能性は拭えずに、毎試合で高い強度が求められるクロップ・サッカーで耐えられるかは不透明な部分も多い。
カーティス・ジョーンズやハーヴェイ・エリオット、新加入のファビオ・カルヴァーリョら次世代のミッドフィルダー陣に期待が集まるが、過度の期待は厳禁。アレックス・オックスレイド=チェンバレンに至っては、今季限りでの退団が濃厚で、中盤の枚数が明らかに足りない。
オーレリアン・チュアメニへの関心も、レアル・マドリードが大金を投じ、フランス代表MF獲得に近づいており、ここからひっくり返すのは困難そうだ。まして、巨額の移籍金を支払えないリバプールにとって、少し高嶺の花の印象が強い。
そんな中、新たな中盤の選手の名前が挙がってきた。ホルヘ・ニコラ氏(スポーツジャーナリスト)によれば、リバプールはRBブラガンチーノ(ブラジル)に所属する元ブラジルU-20代表MFエリック・ラミレスに関心を寄せており、クラブ間で話し合いが実施されているようだ。
正式オファーはまだ提示されておらず、レッドブル・ブラガンチーノが要求する移籍金が問題となっている。1500万ユーロ(約19.5億円)の値段を設定しており、この金額はリバプールの評価額と乖離があるとしている。
同選手についての情報が少なく、どういった選手を計り知る術もまた少ない。基本的なポジションはセントラルミッドフィルダーもしくは守備的ミッドフィルダーで、同クラブでは通算で86試合6得点3アシストを記録している。
今シーズン、なんとか残留に成功したエバートンもエリック・ラミレスに関心を示しており、同選手を巡りマージーサイド・ダービーが展開されるかもしれない。ただし、エバートンもまた移籍金を高いと捉えており、交渉は進展が見られていない。
今回の報道をどこまで信じていいのかわからないが、中盤の補強が必須なことに変わりない。抜群なスカウト網を持つリバプールだけに、もしも移籍報道が前進するのであれば、必ずやリバプールを若返らせる大切なピースになり得るだろう。
はたして、世界で無名な若きミッドフィルダー獲得に、プレミアリーグ勢が動き出すのか…?頭の片隅に置きつつも、プレミアリーグでの経験豊富なミッドフィルダー獲得を願いたい!