モハメド・サラーやサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノらで形成したフロントスリーは過去数シーズンに渡り、世界でもトップレベルの攻撃を展開してきた。近年では、ディオゴ・ジョッタやルイス・ディアスが加わり、その攻撃陣はさらに厚みを増した。
ゴール前での仕事に関しては、前線の選手のみに依存しており、今シーズンもクラブ内での得点ランキングではトップ5までが南野拓実を含めたフォワード陣。6番手には、アフリカ選手権の期間にPKキッカーを任されたファビーニョがランクインしているが、ナビ・ケイタやジョーダン・ヘンダーソンはそれぞれ4ゴール、3ゴールと物足りなさを残す。
リバプールの攻撃面での課題に言及した元リバプールMFスティーブン・ジェラード(現アストン・ヴィラ監督)は、フォワード陣への過度な依存を指摘し、最低でもシーズンに10ゴール以上を保証できるミッドフィルダーの獲得に動くべきであると、古巣に対してアドバイスしている。
「リバプールにとって、今後5〜7年のことを考えると、二桁ゴールを奪えるMF、背番号 “8” が必要になってくるはずだ。」
「ジョーダン・ヘンダーソンとジェームズ・ミルナーは、もう若くはない。もちろん、彼らはこのレベルではまだトッププレーヤーで、さらに上を目指したいだろう。」
「彼らはフロントスリー、もしくはディオゴ・ジョッタやロベルト・フィルミーノを含めればフロントファイブに大きく依存している。ボックス内に入ってゴールを奪うような中盤の選手が常に必要なんだよ。」
Daily Mail
リバプール・レジェンドの指摘は全くもって正論だ。中盤でのハードワークが求められ、ピッチ全体を走り回らなければならないミッドフィルダー陣に対して少し酷かもしれないが、ペナルティエリア内での迫力は増さなければならないのは確か。
かねてより獲得の噂が挙がっているボルシア・ドルトムントMFジュード・ベリンガムも、今シーズンは44試合6ゴールと数字面では足りない。ただし、そのダイナミックなプレースタイルはポテンシャルを感じさせ、より前線への意識を持てば、ゴール数がついてくる可能性が十分あり得る。
理想で言えば、全盛期のジェラードやフランク・ランパード、現代で言えば、ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)やジェームズ・マディソン(レスター・シティ)、メイソン・マウント(チェルシー)のような選手を補強が必要になりそうだ。
リバプールの次期監督とも噂されるジェラード監督は、古巣の強化についても気が気ではない…