ファビオ・カルヴァーリョ、ダルウィン・ヌニェス、カルヴィン・ラムゼイを獲得したリバプールは、一通りの補強プランを完了。ここからはサディオ・マネや南野拓実らに続く売却に集中する一方で、ジョー・ゴメスやナビ・ケイタらとの契約延長交渉にも力を入れる。
そんな中でも選手獲得の噂が出てくるのが、強豪クラブの世の常。マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード)、ロドリゴ(レアル・マドリード)、ジョルジニオ・ワイナルドゥム(PSG)ら所属クラブで主力になり切れていない選手たちの名前がこぞって報じられ、リバプールと関連づけられる。
噂話のひとつか、はたまた実は本当の話か。『The Mirror』によれば、リバプールは中盤の強化を目指し、さらなる補強を目論んでおり、そのターゲットはFCポルトに所属するポルトガル代表MFオタビオである。
2021年9月にクラブでの活躍が認められて、ポルトガル代表デビューを果たした27歳ミッドフィルダーは、主に中盤の右サイドを任されて、昨季は49試合5得点14アシストと見事な成績を残した。この冬にも獲得候補として名前が報じられていたが、何事もなく時は過ぎていった。
その一方で、リバプールは同じくポルトでプレーしていたコロンビア代表FWルイス・ディアスを獲得しており、瞬く間にサポーターの心を掴んだパフォーマンスは書くまでもない。今夏の目玉補強でもあるウルグアイ代表ダルウィン・ヌニェスもポルトガル経由での獲得となっており、スカウティングが強化されていそうだ。
ただし、ジェームズ・ミルナーが契約延長に合意し、アレックス・オックスレイド=チェンバレンも残留に傾いている現状からは、リバプールが新たなミッドフィルダー獲得に揺れる可能性は限りなく低く、ゴシップ紙による話題作りと断然するほかない。
また、ポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョも使い方が定かではないにせよ、中盤でもプレー可能。すでにシーズンを戦い抜く陣容を揃えており、いまになってさらなる厚みをもたせるために行動するとは思えない。
リーズ・ユナイテッドが関心を抱いており、2600万ポンド(約36.4億円)のオファーを断られている。契約解除金は5100万ポンド(約71.4億円)が設定されており、同選手の代理人がイングランドに滞在し、プレミアリーグ移籍を実現させるために動き回っていることが、今回の報道に繋がっていそうだ。
いずれにしても、アンフィールドでのプレーはなさそうだが、イングランド上陸は十分に考えられる。ただし、移籍金が高すぎるため、並のクラブでは手も足も出ない。いくら潤っているリーグと言えども、ビッグクラブでしか支払えない金額だけに、交渉は難航するかもしれない…