今年1月には、コロンビア代表FWルイス・ディアス獲得に続いて、獲得を目指した元フラムMFファビオ・カルヴァーリョ。当時、所属クラブがチャンピオンシップでプレーしていたこともあり、ローンバックに関する書類が期限に間に合わずに、移籍が破談になっていた。
それでも根気強く交渉を続けたリバプールは、昨シーズン中に移籍を成立させた。フラムがプレミアリーグ昇格をかけて戦っており、リバプール4冠を目指して戦っていたこともあり、正式発表はシーズン終了間近まで持ち越されてた。
圧倒的な攻撃力を誇ったフラムにおいて、攻撃の中心的な役割を担っていたポルトガルU-21代表MFは、38試合11ゴール8アシストを記録。攻撃的ミッドフィルダーやセントラルミッドフィルダーとしてプレーしており、かつてリバプールに在籍したブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョのような活躍が期待されている。
引いた相手に苦戦する試合も多いリバプールにおいて、後方からはチアゴ・アルカンタラが鋭いパスで局面を打開し、ペナルティエリア付近ではファビオ・カルヴァーリョが攻撃にアクセントを付け、人数をかけて守るディフェンスを破るようなシーンを数多く目撃したい。
リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督も同選手の加入を手放しで喜んでおり、才能を疑っていない。ただし、忍耐の重要性も語っており、経験豊富な先輩プレーヤーたちから学び、成長しなければならないと口にしている。
「ようやくファビオ・カルヴァーリョを迎えることができ、サポーターにもきちんと紹介できるのは素晴らしいことだ。」
「彼はなんという才能の持ち主で、スタジアムを沸かせることができる選手だ。彼は自分の個性をパフォーマンスに反映させ、自信を持ってボールを持ってチャレンジし、違いを生もうとするんだ。」
「それに万能な選手で、その創造性とダイナミズムで攻撃における脅威となっている。」
「昨年はフラムは素晴らしいシーズンを送った。結果的に、ファビオ・カルヴァーリョは個人として認められるにふさわしい選手だった。」
「言うまでもないが、彼にはもちろん忍耐が必要なことは忘れてはならない。ステップアップを遂げたが、誰もがそのポテンシャルを知っている。だからこそ、我々は長い間、彼とリバプールとの契約を切望していたのだ。」
「彼はここで学び、成長するための完璧な環境を手に入れた。彼のドレッシングルームにはサッカー界最高の先生が揃っており、落ち着いて、適応するのを助けてくれるだろう。」
「ファビオ・カルヴァーリョは、さらに学び、成長するためのチャンスを得る。彼と一緒に仕事をすること、そして彼が赤いユニフォームを着ている姿を見ることを楽しみにしている。」
LFC公式サイト
まずはリバプールの戦術や生活に馴染み、自らのパフォーマンスを表現する必要がある。その上で、フォワードとしてもプレーできるだけの攻撃性を有しているだけに、どのポジションで起用されるのか注目していきたい…