主力組の多くが30歳を超え始めたリバプールは、この夏に世代交代を加速させた。シーズン中にはフラムからポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョ獲得を決め、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスおよびスコットランドU-21代表DFカルヴィン・ラムゼイも加入決定。
この移籍市場において、補強プランがほぼ完了。ナビ・ケイタやジョー・ゴメスらとの契約更新に注力する一方で、余剰人員の整理を行っている。ただし、来夏にはトップクラスのミッドフィルダー獲得に動くと見られ、その筆頭候補となっているのがボルシア・ドルトムントMFジュード・ベリンガムだ。
2シーズンに渡りドイツで躍動し続け、イングランド代表にも常連で招集されている若き逸材だが、獲得には骨の折れる交渉が待ち受けている。『AS』によれば、プレミアリーグのクラブ以外にも、レアル・マドリードが同選手に関心を抱いており、2年連続で中盤の大型補強を狙っているようだ。
フランス代表FWキリアン・エムバペ加入が濃厚と見られたレアル・マドリードだが、最終局面で契約を逃した。本来はフランス代表の若きエースに費やす予定だった大金を、同じくフランス代表MFオーレリアン・チュアメニに全振りし、大柄な守備的MFを手に入れた。
元モナコMFオーレリアン・チュアメニには、リバプールも興味を示していた。ただし、結果的にスペイン王者移籍を選択。選手本人はレアル・マドリードかパリ・サンジェルマンで悩んでいたみたいで、そもそも眼中にはなかったのかもしれない。
そんなリバプールとレアル・マドリードとのバトルが来夏も繰り広げられる可能性が高まっている。無論、1対1での争奪戦になるわけもなく、イングランドやヨーロッパ各国の強豪クラブがこぞってジュード・ベリンガム獲得を狙っている。
所属するドルトムントは、今年ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドをマンチェスター・シティに売却。同じ年に、主力級を2人も失いたくない同クラブは今夏での移籍を否定していた。
ある意味では、来夏の移籍市場での獲得レースが開戦されたとも言える。ハーランドを上回るほどの移籍金が必要とも伝えられるイングランド代表ミッドフィルダーとの契約を射止めるクラブはどこになるのだろうか…?