RBライプツィヒから昨年の夏に、リバプール加入を果たしたDFイブラヒマ・コナテ。23歳のパリ出身センターバックは、プレシーズンを通してチームに見事にフィット。イングランド代表復帰を目指すジョー・ゴメスの不調もあり、センターバックで3番手に名乗りを上げた。
スタメン出場のジョエル・マティプやフィルジル・ファンダイクの控えという立場ながらも、29試合に出場。後ろに広大なスペースを残すリバプール・ディフェンスにおいて、恵まれた体躯とスピードを活かし、前に出て相手の攻撃を食い止め、ハイラインを抜かれても追いつける脚力で、コーチ陣の起用に応え続けた。
ラファエル・ヴァラン(マンチェスター・ユナイテッド)の負傷に伴う追加招集だったが、タレントがひしめくフランス代表にも初招集され、ネーションズリーグで2試合で出番を得ている。
名実ともに、期待の若きセンターバックのひとりに成長した同選手だが、リバプールでともに戦うオランダ代表DFを世界最高と評し、成長の手助けになっていることを明かした。
「フィルジル・ファンダイクは世界最高のセンターバックで、僕に多くのアドバイスをくれる。」
「まだスタート地点に立ったばかりで、いろいろなことを学んで成長していきたい。僕の特徴はスピードや身体的な資質があり、知的だと思う。そして、足元でボールを持つことを恐れていない。」
「RBライプツィヒでは、非常に高いラインでプレーしていた。それに、リバプールでは多くのことを学んだ。フィルジル・ファンダイクの試合を見ていると、試合中に僕よりも走っていないけど、その理由がわからなかった。ポジショニングを改善しなければならないね。」
RMCSport
来シーズンは、ジョエル・マティプからスタメンの座を奪うことが目標になる。安定感抜群で、これまで懸念だった負傷癖がなくなった元カメルーン代表DFの牙城を崩すのは容易くなく、ジョー・ゴメスともポジション争いを繰り広げなければならない。
プレミアリーグ最終節では緊張からかあり得ないミスから失点を許すなど、まだまだ能力および精神面で改善の余地はあり、マティプやファンダイクら30代のセンターバック陣を見習う必要はありそうだ。
それでも、そのポテンシャルは疑いの余地はない。フランスU-21代表ではキャプテンを務めており、リーダーシップが身につけば将来的にはディフェンスリーダーを任せられるほどに非凡な才能を秘めている。
母国でフル代表を経験し、新たな経験値をプラスしたイブラヒマ・コナテは、新シーズンに向けてさらに成長を加速させることだろう…