今夏の移籍市場でも、ポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョやスコットランドU-21代表DFカルヴィン・ラムゼイら有望な10代プレーヤーを獲得。近年は主力組が軒並み30歳代に入っており、世代交代を睨んだ補強を進めている。
そんなリバプールの補強プランに、新たな選手が加わったようだ。トルコ紙『Aksam』によれば、リバプールはフェネルバフチェに所属する17歳MFアルダ・ギュレルに関心を寄せている。トルコにルーツを持つ元ドイツ代表MFメスト・エジルにも評される若き司令塔は人気銘柄と化している。
同じくプレミアリーグのアーセナルも関心を抱いており、フランスからはオリンピック・リヨンがすでに1000万(約13億円)でオファーを提示。ただし、所属クラブの評価額は2500万ユーロ(約32.5億円)と報じられており、17歳にしては高額な移籍金が必要になる。
昨季はトルコのトップリーグ『スュペル・リグ』でデビューを飾り、シーズンを通じて12試合3得点3アシストと輝きを放った。一気にヨーロッパでも有望な若手選手として注目を集めた。左足での繊細なタッチに加えて、優しいパスやゴール前での落ち着きで、攻撃においてタクトを振るう。
まだまだ線が細く、改善の余地あり。それでも、スタメンにこそなり得ていないが、数多くの試合で出番を得ており、その才能は疑うものはいない。攻撃的ミッドフィルダーを中心に、右ウイングでも稼働でき、トルコU-17代表では10試合4ゴールを奪っている。
今夏における補強は終了した雰囲気も漂うリバプールだけに、いまから獲得に動き出す確率は低い。移籍金の安い若手選手なら加入もあり得そうだが、2500万ユーロ(約32.5億円)というまあまあな金額を費やさなければならないトルコU-17代表ミッドフィルダーは、来夏以降での補強に回ることだろう。
そもそもどこまで本格的に関心を寄せているかは不透明。それでも、トルコから生まれた至宝が、ヨーロッパの強豪に加わる未来も近く、その移籍先がリバプールになる日がやってくるかもしれない…