2014年にリバプールと契約を結び、翌シーズンはリールにローンバック。2017-18シーズンにおいて、ヴォルフスブルクへのレンタル移籍を経て、ベルギー代表FWディボク・オリギの伝説が幕を開ける。
2018-19シーズンには、チャンピオンズリーグ優勝を果たしたリバプールに大きく寄与。準決勝バルセロナ戦では、2ゴールを奪いファイナル進出を決め、決勝でもトッテナム・ホットスパー相手にダメ押し点を奪った。
翌シーズンにはフロントスリーのバックアップを務め、数々の劇的ゴールで30年ぶりのイングランド・チャンピオンに輝いた。しかし、ディオゴ・ジョッタやルイス・ディアス、南野拓実らの加入により、レギュラーの座はさらに遠のくことに。
それでも、後半途中から投入されると、貴重な得点に絡む活躍を見せる “持ってる男” ぶりは健在。ジョーカー的な役割を担っていたものの、昨シーズン限りで契約満了に伴い退団が決定。複数クラブが関心を寄せる中、ACミラン移籍を決断していた。
記録よりも記憶に残る選手だったベルギー代表フォワードに対して、ユルゲン・クロップ監督は感謝の意を述べつつも、プレー時間が少ない中での抜群な活躍に称賛を送っている。
「ディボク・オリギは私より前に在籍していて、レンタル移籍したりしながら、私があまり彼を起用しなかったときでさえ、信じられないほどの成功を収めた。」
「私のせいでもあるし、チームのクオリティのせいでもある。でも、彼は間違いなくリバプールのレジェンドだ。ディボク・オリギについて語るとき、思わず笑みがこぼれる。なぜなら、彼だからこそ、多くの素晴らしい瞬間が実現できたからね。」
「ニューカッスル戦での肩?ヘディング?でのゴール、エバートン戦のゴール、チャンピオンズリーグ決勝など。本当に素晴らしい。私たちは彼の成功を願っている。プレミアリーグ最後の試合後、お別れの挨拶でハグしたときにもそう言ったんだ。」
「 “どこに行っても成功するし、それに値する幸運を祈ってるよ!” って伝えた。」
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ACミランでは、ズラタン・イブラヒモビッチやオリビエ・ジルーらとのポジション争いに直面する。両選手ともベテランの域に達しており、その経験で体力的な衰えをカバー。ただし、世代交代は必須課題であり、まだ27歳のベルギー代表フォワードはうってつけの人材だ。
リバプールではあくまでバックアップ要員であったが、イタリアの地ではレギュラーを掴み取れるのだろうか…?