幼い頃からリバプール・アカデミーで育ち、2008年にはトップチームデビュー。168cmと、サッカー選手にしては小さい身体ながらも、投資溢れるプレーぶりで低迷が続いたリバプールにパッションを注入し続けた。
アンフィールドでは55試合に出場したものの、決して成功を掴めたわけではない。2013年にチームを後にすると、ボルトンやブラックバーンを渡り歩き、昨シーズンをもって所属していたトレンメア・ローヴァーズとの契約が満了。
フリーとなっていたところに、リバプールが声を掛ける。U-18チームのコーチとして、またU-23チームの試合には選手として出れる契約を結び、9年ぶりに地元クラブに復帰。新たな道を歩むジェイ・スピーリングは、若手選手たちを育成することに意欲を燃やしている。
「クリスマスの子供のような気分だ。戻ってくるのはまだ現実味がないが、素晴らしい気持ちだよ。ここは、メルウッドに上がる前の7歳の頃からホームと呼んでいた場所で、23歳の時に去った場所。」
「僕はリバプールのファンだから、胸にライバー・バードをつけるのは特別なことだし、クラブが成功を収めている今、ここにいることはとてもエキサイティングなことなんだ。トップチームでプレーは、僕の夢だった。」
「僕はそれを実現し、素晴らしいキャリアを歩むことができた。その1分1秒が好きだったよ。今は人生の次のチャプターに入り、この子たちが自分の夢を実現できるようサポートする時だ。」
The Atheltic
ユルゲン・クロップ監督就任以来、立て直しが図られるリバプール。若手育成にも力を入れており、地元選手の強化以外にも、ヨーロッパ各国から有望な若手を獲得し、アカデミーで切磋琢磨し、凌ぎを削っている。
カーティス・ジョーンズやハーヴェイ・エリオットらはトップチームに定着しており、新シーズンにはさらなる成長が期待される。ポテンシャルを秘めた若手も多く、そんな彼らの成長を、経験豊富なジェイ・スピーリングが促していく…