数年前からトップチームに定着し、デビュー当初は左サイドバックを担当。いまやイングランド代表の常連で、アーセナルの主軸に成長し、ノース・ロンドンのチームを引っ張る立場として、右ウイングで相手を凌駕し続けるのが、アーセナルFWブカヨ・サカだ。
左ウイングもでき、高いユーティリティ性を持ち合わせる。未だ20歳と若いにも関わらず、その経験値はすでに豊富。EURO2020では最後のペナルティキッカーとなり、多くの批判を受けたものの、その影響によって精神的にも成長した。
昨季は43試合12得点7アシストと堂々たる数字を残し、今シーズンはチャンピオンズリーグ出場を狙うクラブで攻撃陣をリードする。2024年までアーセナルと契約を結ぶ同選手だが、同クラブはさらなる長期契約を目論んでいるものの、交渉は平行線のまま。
交渉がすんなり進んでいないこともあり、イングランドを代表するクラブへの移籍がメディアを賑わせることも。かつてリーズやシェフィールド・ユナイテッド、クイーンズ・パーク・レンジャーズで守護神を務めた元プレミアリーグGKパディ・ケニーは、新シーズンのクラブ成績次第では、アーセナルの至宝放出も止むを得ないと発言している。
「アーセナルは、今季4位入りを目指すだろう。(ガブリエウ・)ジェズスと(オレクサンドル・)ジンチェンコら補強した選手たちが好きだね。ただ、彼はサインを急いではいないと思う。もしアーセナルが今季チャンピオンズリーグに出場できなかったら、彼が移籍を希望していてもおかしくはないだろう。」
「リバプールやマンチェスター・シティのようなチャンピオンズリーグの常連チーム、あるいはチェルシーへの移籍を希望しているはずだ。」
「チャンピオンズリーグでのプレーが多かれ少なかれ保証されているチームでなければならないだろう。彼はまだ何年も契約を残しているし、誰が来ても最高額を支払わなければならないから大変なことだ。」
「チャンピオンズリーグに出場できなければ、彼は間違いなく出たいと思うだろうし、それがクラブからの約束だね。」
Football Insider
過去数シーズンに渡り、大型補強を継続するアーセナル。新シーズンは、ブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスがプレシーズンから絶好調を見せ、怪我が多いティアニーDFキーラン・ティアニーのバックアップも確保。
他にも、ポルトからポルトガルU-21代表MFファビオ・ビエイラを獲得し、昨季マルセイユで大ブレークを果たしたDFウィリアン・サリバもレンタルから戻った。長いシーズンを戦い抜く戦力が整いつつあるだけに、チャンピオンズリーグ出場権の確保は至上命題。
アーセナルはプレミアリーグで好成績を残し、クラブの顔とも言えるイングランド代表FWブカヨ・サカをチームに留めることができるのか?それとも、来夏での放出を許してしまうのか?プレミアリーグ開幕までまもなくだ…