ファビオ・カルヴァーリョ、ダルウィン・ヌニェス、カルヴィン・ラムゼイらをチームに加えたリバプール。サディオ・マネや南野拓実ら売却もすでに終えており、移籍マーケットでの最後の仕事は、若手選手たちのローン移籍で放出することのみ。
この夏に補強する計画はなく、現有戦力で新シーズンに臨む。コミュニティ・シールドでは、クロップ・サッカーに適応しているスタメン組がリバプールらしいサッカーを展開する一方で、途中出場組もその片鱗を見せ付け、プレミアリーグ開幕に期待をもたせた。
しかし、移籍報道が止まることはない。モハメド・サラーが新契約を結んだと言えど、年齢が30歳を迎えており、その後継者探しは続く。また、ファビーニョに負担がかかる中盤の底や、ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらベテラン勢からポジションを奪える世界的ミッドフィルダーも優先度が高い。
その筆頭候補と言われ、リバプールが強い関心を寄せるのが、ボルシア・ドルトムントに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガム。来夏に獲得に乗り出すとされ、メガクラブとの熾烈争奪戦が行われると予想されていたが、リバプールは他クラブを出し抜きたいようだ。
英『Football Insider』によれば、現在進行形でリバプールは所属クラブと交渉を行っており、早ければ1月の移籍市場での加入を狙っている。すべてがうまく行けば、今後数週間で両クラブが合意に至る可能性すらも報じている。
とはいえ、来夏加入が既定路線で、現時点で可能性が一番高い。リバプールは同ミッドフィルダー説得に向けて全力を傾けており、自信を深めている。
1年も早く契約合意に達して、残りは加入を待つのみ。補強プランが明確だからこそ成せる術であり、来シーズン以降の補強費用にも影響を与えるだけに、リバプールのフロント陣やスカウティングチームの素晴らしさを感じさせる。
今回の報道が真実かどうかはわからない。他チームとの直接対決を避けること、さらには動きが活発な時期を避けることで、無駄なコミュニケーションや状況の急激な変化など交渉に不利に働く要素を取り除くことができる。
リバプールがイングランド代表ミッドフィルダー獲得に乗り出しているのは事実であり、攻守両面で世界的なレベルを有する選手の加入は絶対的にプラスになる。メガクラブからの興味を振り切り、イングランドの逸材と早期契約合意にたどり着くことはできるのか…?