昨シーズンの途中に、ポルトガルからやってきたコロンビア代表FWルイス・ディアス。本来は半年くらい適応期間を経て、チームの主軸として活躍する選手も多い中、同選手はすぐさまフィットし、加入直後から何年も在籍してきた選手のようなプレーぶりで周囲を驚かせた。
スピードやドリブルに優れ、前線からのプレッシングでも献身性を発揮。4冠を目指すクラブにおいて、ブースターのような役割で、疲れがで始めるシーズン後半戦に新たな風を巻き起こし、リバプールはふたたび調子を取り戻した。
今シーズンはサディオ・マネが去ったチームで、得点力の向上が期待される同フォワード。かつてマンチェスター・シティを率い、ロンドン・オリンピックではグレートブリテン代表で監督を務めたスチュアート・ピアースは、コロンビア代表FWのさらなる成長を確信しており、年間最優秀選手にもなれると太鼓判を押している。
「ルイス・ディアスは年間最優秀選手になれると思う。昨シーズン、スタートダッシュ、ゴール、努力…ディアスにはとても感心したよ。彼がボールを持ったときにほとんど揺るぎない存在で、本当に好きな選手だね。」
「リバプールは、サディオ・マネの退団を直に感じるだろうが、ルイス・ディアスはもう少し良い選手、良いゴールスコアラーになれると思う。彼は今年、特別な選手になれると思う。素晴らしい才能だよ。」
「今年、どこがリーグを制すると思うか?と聞かれたら、それはリバプールだ。マンチェスター・シティが2年連続でリーグを制覇したことで、数%の差が出てしまった。リバプールはもう少しハングリー精神を持っているだろうし、ストライカーのオプションもとても優れている。」
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サイドでのプレーぶりは無双状態。ボールを持ったときには誰にも奪えず、オフサイドラインを掻い潜るようなランも秀逸。試合終盤までピッチ全体を走り回れるだけの身体能力は、すでにプレミアリーグ屈指のウインガーだ。
今シーズンの課題は、セネガル代表FWサディオ・マネが抜けた穴をいかに埋めるか。ダルウィン・ヌニェスの覚醒もそうだが、ルイス・ディアスの得点感覚の改善が必須。昨シーズンも、プレシーズンでもゴールを決めるチャンスがないわけではないが、決めきれない場面も目立った。
毎シーズンのように20ゴールを確約してくれるストライカーが去ったいま、コロンビア代表フォワードが、ポルトガル時代に多くのゴールを奪っていた頃をプレミアリーグでも再現してくれることだろう…