2016年からセリエAを舞台に、ラツィオの主軸として攻撃を操り続けているMFルイス・アルベルト。スペイン代表にも1度招集された経験を持つ同ミッドフィルダーは、かつてリバプールに在籍。2013年にセビージャからプレミアリーグ挑戦を決断した。
イングランド特有のフィジカルに悩み、実力を発揮するに至らず、マラガやデポルティーボ・ラ・コルーニャら母国スペインのクラブにローン移籍を繰り返し、2016年にはローマに本拠地を構えるラツィオに完全移籍し、その能力を周りに示し続けている。
イタリアのクラブに移籍した際には、次回移籍金の30%を受け取れる項目を付け加えたリバプール。この夏にはセビージャが同選手に関心を示し、その条項が発動するかに思われた。伊『Corriere dello Sport』によれば、1940万ポンド(約27億円)前後の移籍金が設定されており、その30%である582万ポンド(約8億円)がリバプールに渡るのではと伝えられていた。
しかし、関心を示していたセビージャがレアル・マドリードを契約満了に伴い退団した元スペイン代表MFイスコを獲得。同じようなポジションで経験豊富な選手の補強により、ルイス・アルベルトに対する関心度が低下し、いまではイタリアに残ることが濃厚になりつつある。
2025年までラツィオと契約を残す同選手には、他に獲得を狙うクラブがおらず、今シーズンもマウリツィオ・サッリ監督のもとでプレーするだろう。
昨シーズンは44試合5ゴール12アシストを記録し、順風満帆なイタリア生活は続く。同クラブでは通算219試合40ゴール60アシストと脅威的な数字を残しており、さらに出場試合数やアシスト数を伸ばしていくことが期待される。
今年9月には30歳を迎え、キャリアの新たなページに突入した元リバプールMFは、今季も巧みなパスでチャンスで同クラブFWチーロ・インモービレの得点を演出してくれるだろう…