オランダ・ズヴォレ出身DFセップ・ファン・デン・ベルフは、大きな希望を持って2019年にリバプール加入。初年度こそカップ戦などに出場を果たしたが、イングランド特有の速さや力強さに適応できず、オフ・ザ・ピッチでもリバプールでの生活にも苦戦。
2021年2月には、オランダU-21代表DFは新たな決断を下す。チャンピオンシップで戦うプレストン・ノースエンドへのローン移籍が決まり、本職ではない右サイドバックやウイングバックとして活躍。センターバックとしても重宝され、昨シーズン終了まで貴重な経験を積んだ。
今シーズンはプレシーズンでトップチームに帯同し、フレンドリーマッチでもいくつか試合に出場。ところが、強力センターバック陣に割って入ることはできず、5番手センターバックにはナサニエル・フィリップスが選ばれており、リバプールに留まっても満足のいく試合数は見込めない。
英『Daily Mail』によれば、ブラックバーン・ローヴァーズやバーンリー、シェフィールド・ユナイテッド、ワトフォードの4クラブが関心を示しており、1年間のレンタルでの獲得を目指している。現時点では、ブラックバーンが争奪戦をリードしていると伝えられ、タイラー・モートンに続きリバプールからの補強に近づいてる。
ブラックバーンは過去3シーズン連続でリバプールから若手選手をレンタル。ハーヴェイ・エリオットは飛躍のシーズンを過ごし、翌年にはレイトン・クラークソンを迎えたが、期間を待たずに双方合意で契約解消。クラークソンは昨季の後半戦をリバプールで過ごした。
イギリス人ジャーナリスト、アラン・ニクソン氏はリバプールDFを巡る獲得レースに触れ、来週が始まるタイミングまでにはオランダU-21代表センターバックの去就が決まっているだろうと伝えた。
2024年までリバプールと契約を結ぶセップ・ファン・デン・ベルフは、ふたたびローンで放出されることが予想される。理想的にはプレミアリーグでレンタルしてくれるクラブがいれば良かったが、今一度チャンピオンシップでレベルアップを図る。
はたして、どのクラブに移籍するのか。個人的には、元マンチェスター・シティDFヴァンサン・コンパニ率いるバーンリーで、プレミアリーグの経験を注入してもらいたいが、まもなく正式発表になるであろう去就に注目したい…