アレックス・オックスレイド=チェンバレンやカーティス・ジョーンズ、ナビ・ケイタら中盤に怪我人が続出するリバプール。他のポジションにも負傷者が多く、満足の行くスターティング・イレブンを組むことが出来ず、本来の強さを発揮できていない。
開幕3試合で未勝利とスタートダッシュに失敗。勝ち点もわずか2…ユルゲン・クロップ監督のもとで最悪の出だしに補強を巡る報道がふたたび過熱。中でも、ジェームズ・ミルナーらのパフォーマンスが芳しくなく、新たなミッドフィルダー獲得の噂が駆け巡っている。
伊『Calciomercato』によれば、パリ・サンジェルマンで序列が下がっているアルゼンチン代表MFレアンドロ・パレデスに対して、リバプールが関心を寄せているようだ。同選手は3試合に出場しているものの、出場時間はたったの49分と物足りないプレー時間になってしまっている。
レナト・サンチェスら今年も積極補強で戦力を増強させる金満クラブは、代わりを務められる選手も多く、アルゼンチン代表MFが退団したとしても大きな戦力ダウンにはならない。
中盤の底からの巧みなパス回しで局面を打開し、ピンチをチャンスにひっくり返すことができる。プレッシングをかけられても高いテクニックでボールを奪われず、前に運べるだけのドリブルも兼ね備えており、アンカーとして機能する。
ただし、年齢はすでに28歳とこれからの大きな飛躍は見込めず、ファビーニョとポジションが被る。ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーの衰えを考えると、豊富な運動量で相手を追い回すミッドフィルダーが好ましい。
最近負傷したギニア代表MFナビ・ケイタの具合にもよるが、リバプールがパニックバイに走ることはない。あくまで将来的にもチームに貢献でき、クロップ・サッカーに適応しうるだけの能力を持つ選手だけにフォーカスしている。
レアンドロ・パレデスは面白いオプションであり、移籍金も比較的安く手に入るだろう。しかし、ブライトンMFモイセス・カイセドのように、ボール奪取にも優れ、攻守両面でピッチ全体をカバーできるタイプのプレーヤーであり、アルゼンチン代表MFはそれに当てはまらない。
さらには、来夏にはボルシア・ドルトムントMFジュード・ベリンガム争奪戦に名乗りを上げることは周知の事実であり、移籍を成立させるためには多額の移籍金が必要となる。
一方で来シーズン以降の中盤の枚数は気がかりだ。ジェームズ・ミルナーがさらなる契約延長に応じるかは未知数であり、オックスレイド=チェンバレンは退団濃厚。ナビ・ケイタも扱いに不満をもらしていると言われ、去就には注目が集まる。
最大のターゲット、ジュード・ベリンガムを獲得したとしても、もう1枚はミッドフィルダーを補強したいリバプール。オプションのひとつとして、パレデス獲得に動き出すのだろうか…?